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最大1000kgの搬送が可能なAGV型ロボット、柔軟かつ効率的な物流環境を整備:無人搬送車
HAI ROBOTICS JAPANは、最大1000kgの搬送が可能なAGV型ロボット「HAIFLEX」の販売を開始した。1ケースごとピッキングするACRに加え、パレットやロールコンテナなどの大型SKUの保管管理ができるようになる。
HAI ROBOTICS JAPANは2023年8月1日、最大1000kgの搬送が可能なAGV(無人搬送車)型ロボット「HAIFLEX(ハイフレックス)」の国内での販売を開始した。積載量600kgの「K600A-E2(仮称)」と、同1000kgの「K1000A-E2(同)」の2機種を展開する。
HAIFLEXは、既存の物流ロボットACR(自動ケースハンドリングロボット)と協調して、最大1000kgのワークの運搬が可能。HAIFLEXの導入により、1ケースごとピッキングするACRに加え、パレットやロールコンテナなどの大型SKU(ストックキーピングユニット)の保管管理ができるようになる。
ACRはケースごとのピッキングはできるが、パレットのような大型ワークや重量物の搬送ができない課題があった。HAIFLEXは大型ワークの搬送に加えACRと協調することで、同じ保管エリアで対応可能なワークの幅が広がり、より柔軟かつ効率的な物流環境を整備できる。
LiDARセンサーによる障害物回避やバッテリーマネジメント機能を搭載する他、エレベーターやドア制御、PDA(携帯情報端末)などとの接続、パレット、ラック、ロールコンテナ、プットカートなどへ対応する高い互換性を備える。
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