ニュース
物流拠点での荷降ろしを一部自動化、アイシンや豊田自動織機が協力:自動運転技術
NEXT Logistics Japanは物流拠点での荷降ろしを一部自動化した自動荷役の実装を開始した。
NEXT Logistics Japanは2023年8月21日、物流拠点での荷降ろしを一部自動化した自動荷役の実装を開始したと発表した。自律走行搬送ロボットはアイシンが、自動運転フォークリフトは豊田自動織機が提供した。
NEXT Logistics Japanは2021年度から経済産業省の「物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業」の実施団体に選出されている。その実証の経験を生かし、NEXT Logistics Japanの相模原センター(神奈川県相模原市)に入庫する一部支線のトラックからの荷降ろしに自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットを使用する。
これにより、入庫したトラックからの荷降ろしと搬送、出場するトラックへの搬送や積み込みを自動化する。荷積みや荷降ろしの時間短縮、同一荷室内における異種混載パレットの荷役の他、車両情報や荷物情報と連携したシステムの構築にも取り組む。
物流の2024年問題に伴う社会課題の解決に向けて、高効率な輸送スキームをさまざまな荷主や物流事業者と推進することを目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 品質やコストにも関わる物流、トヨタは東海地方のミルクランで大変革
知っておきたい自動車業界用語、今回は「物流」です。できた物を運ぶだけじゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、製品の品質確保、コスト削減や環境負荷低減にもつながる非常に重要な仕事です。実際にどのような業務が行われ、今後どのように変わっていくのか。用語の解説も併せて覚え、ぜひとも実務に活用してください。 - JAXAが高度化する高精度単独測位を、後付けのレベル4自動運転に適用
東海クラリオン、アジア・テクノロジー・インダストリー、JAXAは「後のせ自動運転システムYADOCAR-iドライブ」に関する共創活動を開始した。 - ドアツードアの移動サービス実現へ、ダイハツ独自の自動運転車
ダイハツ工業は「人とくるまのテクノロジー展 2023 横浜」において、神戸市で実証走行を行ってきた自動運転車を展示した。 - 高価なセンサーなしに「レベル4の自動運転」、インフラ型自動バレーパーキング
Robert Boschの日本法人ボッシュは2022年12月7日、東京都内でレベル4の自動運転に該当する自動バレーパーキングシステムを披露した。ドイツ連邦自動車交通局(KBA)が先日承認したばかりで、ドイツ シュトゥットガルト空港の駐車場のうちの1つで間もなく商用利用が始まる。 - PFNと三井物産がレベル4の自動運転トラック、東京大阪間でのサービス目指す
T2は2022年11月15日、レベル4の自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現に向けて始動したと発表した。輸送サービスの事業開発を進めるとともに、実車を用いた公道実証なども実施する。初期のサービス区間は東京・大阪間を想定している。 - 中継地点でコンテナを載せ替え、デンソーなどが長距離輸送の実証実験
デンソーらはスワップボディーコンテナを用いた幹線中継輸送サービス「SLOC」の実証実験を実施する。 - 無人フォークリフトが定点間搬送、トラックの荷降ろし荷積み以外は自動化目指す
ラピュタロボティクスは同社初のAGF(無人搬送フォークリフト)「ラピュタ自動フォークリフト」のデモンストレーションを披露した。