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装置メンテナンスを自動化した、中規模施設向けの生化学免疫自動分析装置:医療機器ニュース
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは、生化学分析と免疫分析を組み合わせて実行できる、生化学免疫自動分析装置「Atellica CI1900」を発売した。コンパクトながら、1時間当たり最大1120テストの処理能力を有する。
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは2023年8月1日、生化学分析と免疫分析を組み合わせて実行できる、生化学免疫自動分析装置「Atellica CI1900(アテリカ シーアイ1900)」を発売した。
装置メンテナンスのほとんどを自動化しており、手動での作業を削減できる。メンテナンス時間をあらかじ設定できるため、夜間にメンテナンスを完了することも可能だ。時間やシフトによる検査数のばらつきを防ぐ他、装置を止めずに試薬や消耗品の交換、補充ができる。
ラックの投入口と搬出口が分かれた構造を採用し、ラックの入れ替えを待たずに連続処理できる。ラックハンドラーへの検体搭載数は60本。ラックを双方向にシャトルで動かすことで、生化学分析と免疫分析のデュアルプロセッシングに対応。1時間当たりの処理能力は、最大1120テストとなる。
同社の大型施設向け生化学免疫自動分析装置に比べ、設置スペースを3分の1に抑えることができる。コンパクトサイズのため、中規模施設や大規模施設でのバックアップ装置としての導入を想定する。
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