AI画像解析モデルを搭載したエッジAI小型ネットワークカメラを発売:人工知能ニュース
i-PROは、AMBLのAI画像解析モデル「AgenderCROSS」を搭載した、エッジAI小型ネットワークカメラ「i-PRO mini」を発表した。ネットワークカメラの映像をリアルタイムで解析し、入退場者の数や属性を検知、通知できる。
i-PROは2023年7月11日、AMBLが開発したAI(人工知能)画像解析モデル「AgenderCROSS」を搭載したエッジAI小型ネットワークカメラ「i-PRO mini」を発表した。加賀電子が販売する。
i-PRO miniは、高いAI処理能力、76×48×21mmの小型サイズ(無線LANモデル)、接続や設置の柔軟性などが評価され、AI画像認識を用いる多様な分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)に活用されている。i-PROのハイエンドモデルと同等のAIプロセッサを搭載し、最大3つのAIアプリケーションをインストールして、カメラ上でエッジAI処理ができる。
AgenderCROSSは、カメラで撮影した顔画像から入退場者数や来場者の属性を判定し、UIの提供、データ分析までをまとめて可視化し、課題の発見や解決につなげるAI画像解析モデルだ。i-PRO miniに搭載することで、ネットワークカメラの映像をリアルタイムで解析し、入退場者の数や属性を検知、通知できる。
例えば、商業施設などで、来場者の行動分析や販促活動などに利用できる。また、多くの人が行き来する駅の改札やイベントスペースなどで、リアルタイムに混雑予測、人数計測をするといったケースで活用できる。
人物計測や属性推定の解析精度が高く、マスク着用の検知や、同一人物の重複カウント防止、30人以上の同時検知なども可能だ。
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