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エッジAIを可能にする小型ネットワークカメラを発表:人工知能ニュース
パナソニックi-PROセンシングソリューションズは、AIプロセッサ搭載のネットワークカメラ「i-PRO mini」を発表した。小型ながら複数のAIアプリケーションをインストール可能で、カメラ上でエッジAI処理ができる。
パナソニックi-PROセンシングソリューションズは2021年12月1日、AI(人工知能)プロセッサ搭載の小型ネットワークカメラ「i-PRO mini(アイプロミニ)」を発表した。無線LANモデルと有線LANモデルをそろえ、2022年2月の発売を予定している。
同社のハイエンドモデルと同等のAIプロセッサをカメラ本体に搭載し、エッジ処理により、ネットワークやシステムの負荷を軽減する。最大3つのAIアプリケーションをインストールできる。標準で、プライバシーガードと混雑検知機能を搭載する。
また、スマートフォンで映像を確認しながら、カメラの取り付けと設定ができる。カメラの傾きを自動で検知し、LED点滅やメールで通知するほか、復旧作業のサポート機能も搭載している。盗難防止用のワイヤーも同梱する。
外形サイズは、有線LANモデル「WV-S7130UX」が102×48×21mm、無線LANモデル「WV-S7130WUX」が76×48×21mm。丸みのある形状と薄さのため、周囲に威圧感を与えることなく、さまざまな場所や空間になじみやすい。
独自技術を採用しており、カメラからの熱伝達を制御する。電力供給は、無線LANモデルがUSB TypeC、有線LANモデルはPoEとUSB TypeCに対応する。
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