図柄入りの新ナンバープレートをAIカメラが自動認識、照度ゼロ環境にも対応可能:人工知能ニュース
パナソニックi-PROセンシングソリューションズ(i-PRO)は、ナンバー認識システム「NumberCATCH II」を開発した。同年12月から、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)を通じて販売を始める。
パナソニックi-PROセンシングソリューションズ(i-PRO)は2020年11月11日、ナンバー認識システム「NumberCATCH II(ナンバーキャッチ ツー)」を開発したと発表した。同年12月から、パナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)を通じて販売を始める。価格はオープン。物流拠点や工場における車両の入出場管理、来店車両への顧客サービスなどの業務の効率化と省力化に貢献するとしている。
NumberCATCH IIは、i-PRO製のAI(人工知能)プロセッサ搭載ネットワークカメラ(AIネットワークカメラ)に拡張ソフトウェア「WV-XAE202W」をインストールすることによって、車両のナンバープレートを認識してデータ化できるようにするシステムだ。図柄やアルファベット文字が含まれる新しいナンバープレートの認識にも対応し、ナンバー認識に最適なモードで高精度な認識を行う。最大2つまで検知エリアを設定してのナンバー認識が可能だ。赤外線投光器を併用すれば、照度ゼロの環境でも車両ナンバーをデータ化できる。なお、対応するナンバープレートは四輪自動車だけで、二輪車や外交官ナンバーなどの特殊プレートには対応しない。
AIネットワークカメラでデータ化した車両ナンバーは、PC上で稼働する映像監視ソフトウェア「WV-ASM300」と専用の拡張ソフトウェア「WV-ASE334W」を用いて、データを蓄積し、あらかじめ登録しておいた情報との照合や、条件による検索を行うことができる。照合時にはディスプレイに表示するだけでなく、ゲートの開閉動作を行うなどの接点出力による外部機器との連携も可能だ。
i-PROが提供する無償支援ツールを活用すれば、NumberCATCH IIを用いた映像監視システムを容易に構築できる。「システムデザインツール」は、PCに取り込んだ平面図上にカメラと自動車をプロットしてPC上で車両ナンバー撮影のシミュレーションを行えるので、カメラの最適な設置位置を事前に検討できる。「i-PRO設定ツール」は、実際の車両ナンバーを撮影した画像から、画角、照度など、高精度な認識を行うために必要な設定項目について、カメラの設定値などが最適になっているかを可視化して、設定時間の短縮と高精度なシステム構築につなげられる。
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