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パナソニックの顔認証技術、複数の深層学習構造を組み合わせて精度を向上人工知能ニュース(1/2 ページ)

パナソニックは、ディープラーニング(深層学習)技術を用いた顔認証システム「FacePRO」の中核を成す「顔認証サーバーソフトウェア」を発表した。従来技術では難しかった、顔向きが正面から左右45度や上下30度にずれている場合や、サングラスなどで顔の一部が隠れている場合でも顔認証が可能になるという。

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 パナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社は2018年2月20日、東京都内で会見を開き、ディープラーニング(深層学習)技術を用いた顔認証システム「FacePRO」の中核を成す「顔認証サーバーソフトウェア」を発表した。従来技術では難しかった、顔向きが正面から左右45度や上下30度にずれている場合や、サングラスなどで顔の一部が隠れている場合でも顔認証が可能になるという。同年8月の発売を予定している。価格はオープンだが、FacePROで想定する最小構成(ネットワークカメラ「i-Pro EXTREME」4台と顔認証サーバーソフトウェアを組み込んだサーバ、工事費は含まない)で約500万円になるとしている。

パナソニックの顔認証システム「FacePRO」の構成
パナソニックの顔認証システム「FacePRO」の構成。中核を成す「顔認証サーバーソフトウェア」の他、対応するネットワークカメラ「i-Pro EXTREME」、サーバなどが必要だ(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 同社の顔認証技術は、デジタルカメラなどのコンシューマー向け製品を中心に30年の歴史があり、B2B向けでも羽田空港の「顔認証ゲート」などに採用されている(関連記事:パナソニックの顔認証ゲートが出入国管理に採用された理由は“共創”にあり)。監視カメラ/監視システムについては、2011年から顔認証システムを販売しており、既に1500サーバが稼働している。今回のFacePROは、その顔認証精度を大幅に高めるための製品だ。

コンシューマー向け顔認証技術顔認証ゲート監視カメラ/監視システム パナソニックの顔認証技術はコンシューマー向けの他、「顔認証ゲート」や監視カメラ/監視システムに展開されている(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 パナソニック CNS社 セキュリティシステム事業部 市場開発部 部長の朝比奈純氏は、現行の顔認証システムの克服すべき課題として「厳しい逆光条件(逆光、低照度)」「厳しい顔の向きへの対応(斜め、うつむき)」「サングラス/マスク」「経年劣化」の4つを挙げる。「新たに発売するFacePROは、ディープラーニング技術によってこれらの課題を解決した」(朝比奈氏)という。

顔認証システムの克服すべき課題
顔認証システムの克服すべき課題(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 このFacePROによる課題解決を実現する中核の製品が顔認証サーバーソフトウェアだ。2017年5月に、NIST(米国国立標準技術研究所)のベンチマークで世界最高水準の評価を得た顔認証性能を持つディープラーニング技術がベースになっている(関連記事:真横や顔の一部が隠れていても判別可能な高精度の顔照合技術を開発)。正面に強い、斜めに強い、サングラス対応、マスク対応といったディープラーニング構造を複数組み合わせた類似度計算により、本人判定を行っている。

複数のディープラーニング構造を融合した独自の顔認証技術
複数のディープラーニング構造を融合した独自の顔認証技術(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 これにより、「厳しい顔の向きへの対応」で、従来比2倍以上となる左右45度や上下30度の顔認証を実現。サングラスの装着については従来は難しかった濃色のものであっても顔認証が可能になった。マスクの装着については、サングラスよりも顔を隠す面積が多いこともあり、2018年度中にアップデートで対応するとしている。

独自のディープラーニング顔認証技術により課題を解決
独自のディープラーニング顔認証技術により課題を解決(クリックで拡大) 出典:パナソニック
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