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パナソニックの顔認証技術、複数の深層学習構造を組み合わせて精度を向上人工知能ニュース(2/2 ページ)

パナソニックは、ディープラーニング(深層学習)技術を用いた顔認証システム「FacePRO」の中核を成す「顔認証サーバーソフトウェア」を発表した。従来技術では難しかった、顔向きが正面から左右45度や上下30度にずれている場合や、サングラスなどで顔の一部が隠れている場合でも顔認証が可能になるという。

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「LUMIX」の「iA」で周辺環境によらない顔認証を実現

 「厳しい逆光条件」における顔認証精度の向上で重要な役割を果たしているのが、デジタルカメラ「LUMIX」で知られる「iA(インテリジェント・オート)」である。iAでは自動でシーン認識とパラメータ設定を行うが、これをネットワークカメラのi-Pro EXTREMEでも行えるようにした。自動画質調整や薄暗い環境でのブレの抑制によって、さまざまな状況で高い精度の顔認証を行えるようになった。

「iA」による自動画質調整「iA」による薄暗い環境でのブレの抑制 「iA」による自動画質調整(左)と薄暗い環境でのブレの抑制(右)の事例(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 FacePROは、システムコストを削減するための工夫も施されている。i-Pro EXTREMEに、高精度認証に必要な画像だけをサーバに送信する「ベストショット機能」を搭載できるようにした。これにより、ネットワーク負荷が約10分の1、顔認証サーバの負荷も約5分の1に削減できる。システムコストで換算すると、従来比で40〜50%の削減になるという。

「ベストショット機能」によりシステムコストを削減
「ベストショット機能」によりシステムコストを削減(クリックで拡大) 出典:パナソニック

 また監視システムとしてのスケーラビリティも確保している。最大で2000台のi-Pro EXTREMEを用いた大規模/多拠点に対応するシステムを構築できるので「チェーン店舗や鉄道駅の監視システムの統合運用、スタジアム向けなどでも提案を進めていきたい」(朝比奈氏)としている。

最大で2000台のカメラによる監視システムを構築可能
最大で2000台のカメラによる監視システムを構築可能(クリックで拡大) 出典:パナソニック

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