ソラコムのAIカメラ「S+ Camera」に薄型モデル、デザイン性も向上:人工知能ニュース
ソラコムがLTEによるセルラー通信機能搭載で手軽に利用できるAIカメラ「S+ Camera 」シリーズの新モデルとなる「S+ Camera Design」を発売した。価格(税込み、送料別)は1台当たり4万9800円。
ソラコムは2021年12月1日、LTEによるセルラー通信機能搭載で手軽に利用できるAI(人工知能)カメラ「S+ Camera (サープラスカメラ)」シリーズの新モデルとなる「S+ Camera Design」を発売した。価格(税込み、送料別)は1台当たり4万9800円。2022年1月31日までに購入する場合、ソラコムの各種サービスを6カ月使用可能な5000円分のクーポンが付く。
2020年7月発売のS+ Cameraシリーズは、カプセル型の「S+ Camera Basic」の他、2021年9月には屋外利用が可能な防水タイプの「S+ Camera WP」を投入している。
今回のS+ Camera Designは、設置場所の多様化に対応してボディーデザインを刷新した。パブリックスペースにも違和感なく溶け込むよう、丸みを帯び、黒を基調にしたボディーデザインに仕上げた。幅は5cmで、直径約10cmの円筒形であるS+ Camera Basicと比べて約半分のサイズにスリム化しており狭い場所にも設置できる。
また、より設置しやすくするための工夫として、前後や斜めにカメラを回して角度調整できるようにした他、直接レンズを回してピント調整を行う機能によりピント調整専用の器具が不要になった。盗難防止ワイヤーや落下防止ワイヤーも取り付け可能となっている。なお、このボディーデザインは、インダストリアルデザインを手掛ける日南とのコラボレーションによるものだという。
主な仕様は以下の通り。外形寸法は164×50×187mmで、本体重量は350g。カメラレンズのF値は2.8。ACアダプター、汎用型マグネットマウント、ソラコムの特定地域向けIoT通信用SIMカード「plan-D」(サイズ:マイクロ、データ通信のみ)などが付く。
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