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スポーツ向け「G-SHOCK」が低消費電力のBLE通信用SoCを採用:組み込み採用事例
カシオ計算機のマルチスポーツ対応ウォッチ「GBD-H2000」に、Nordic Semiconductorの低消費電力設計のBLE通信用SoC「nRF52833」が搭載された。
Nordic Semiconductorは2023年6月20日(現地時間)、カシオ計算機のマルチスポーツ対応ウォッチ「GBD-H2000」に、同社の無線通信用SoC「nRF52833」が搭載されたと発表した。
GBD-H2000は、カシオ計算機の耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」シリーズのスポーツ向けライン「G-SQUAD」の製品だ。軽量で防水性に優れ、BLE(Bluetooth Low Energy)通信を提供するnRF52833、GPS、心拍数を計測する光学センサー、活動データを記録する磁気、圧力、温度、加速度計、ジャイロセンサーを統合している。
nRF52833は低消費電力特性に優れ、BLEの2.4GHz無線の送受信におけるピーク電流が5.5mAで、完全自動パワーマネジメントシステムの機能を持つ。GBD-H2000は、GPSと心拍計を継続的に使用したとき、約16時間のバッテリー駆動が可能だ。GPSや心拍計を使用しないウォッチモードでは、通知機能や歩数計測を使用しながら約2カ月、電池の寿命があった。
GBD-H2000は、iOS、Androidアプリ「Casio Watches」を介してトレーニングや睡眠解析データを確認できる。着信やメール受信、ソーシャルメディアの新着投稿、カレンダー通知、リマインダーなどの各種通知機能のほか、電話検索や時刻合わせも可能だ。
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