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分析用の赤外線撮影が可能なデジタルアーカイブ向けIRカメラを発売:組み込み開発ニュース
OMデジタルソリューションズは、赤外線を使った調査、研究用途に適したデジタルアーカイブ向けIRカメラ「IRシステム」の受注を開始した。最大8000万画素のハイレゾショット機能で、高精細な赤外線撮影ができる。
OMデジタルソリューションズは2023年6月15日、赤外線を使った調査、研究用途に適したデジタルアーカイブ向けIRカメラ「IRシステム((nfrared rays Record&Research System)」の受注を開始したと発表した。国内の法人や個人事業主を対象に、同社が運営するOMDS Business Storeで取り扱う。
IRシステムは、OM SYSTEMのミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1 Mark III」「OM-D E-M1X」の受光感度を赤外線領域まで拡大し、大掛かりな機材では難しい場所での調査や撮影を可能とした。カメラのカスタムモードに搭載した最大8000万画素のハイレゾショット機能で、高精細な赤外線撮影ができる。
赤外線撮影用のIRフィルターに加えて、可視光線撮影が可能なUV、IRカットフィルターが付属。マグネット着脱式フィルターキット「Magnetic IR Filter Kit」を装着すると、撮影セッティングしたままでも、赤外線撮影と通常の可視光線撮影を切り替えての比較撮影が容易になる。
また、赤外線撮影のデジタルアーカイブのワークフローを解説した「USERS GUIDE IR」により、無償ソフト「OM Capture」「OM Workspace」を使用してデジタルアーカイブ作業が効率化できる。
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