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グリーン電力を使用した合成樹脂製可とう電線管を発売:脱炭素
古河電工と古河樹脂加工は、グリーン電力を用いて製造した合成樹脂製可とう電線管「プラフレキグリーン」を発売した。建設工事におけるCO2排出削減に貢献する。
古河電気工業(古河電工)と古河樹脂加工は2023年6月14日、合成樹脂製可とう電線管「プラフレキ」シリーズに、グリーン電力を用いて製造した「プラフレキグリーン」を追加したと発表した。同年5月24日より販売を開始している。
古河樹脂加工は、千葉工場(千葉県千葉市)で、同年3月より太陽光発電を利用している。今般、トラッキング付非化石証書を購入したことで、同工場で使用する電力を実質的に100%再生可能エネルギー化した。グリーン電力化した同工場で製造したプラフレキグリーンを販売することで、建設工事におけるバリューチェーンCO2排出削減に寄与する。
カーボンニュートラル社会の構築に向けて脱炭素化の施策やSDGs達成への企業の貢献が求められるなか、建設工事の現場においても環境配慮型製品の需要が高まっている。古河電工は、2021年に「古河電工グループ環境ビジョン2050」を計画し、バリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減を掲げ、水力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用を進めている。
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