ニュース
ヘルスケア分野向けのパワースーツを発売、最大30kgの負担を軽減:医療機器ニュース
German Bionicは、ヘルスケア分野での利用に特化したパワースーツ「Apogee+」を発売した。持ち上げ、ベッドや車いすへの移乗、歩行の際などにアシストを提供し、1回の持ち上げ動作で最大30kgの負担を軽減する。
German Bionicは2023年6月8日、ヘルスケア分野での利用に特化したパワースーツ「Apogee+(アポジー・プラス)」を発売した。防塵、防水仕様で、持ち上げや歩行時に介護者をサポートする。まずは西ヨーロッパと日本で販売を開始し、他地域でも追って発売予定だ。
Apogee+は、介護や看護従事者を支援するアクティブ型AI(人工知能)を活用したパワースーツ。臨床、看護、介護において、持ち上げやベッド、車いすへの移乗、歩行の際などにアシストを提供する。1回の持ち上げ動作で、最大30kgの負担を軽減可能だ。入浴介助など前かがみの不自然な姿勢を必要とする場合には、上体保持モードでサポートする。
患者がつかむためのグリップがパワースーツに一体化されており、持ち上げや体勢の変更を容易にする。IP54の防塵、防水仕様、洗浄や消毒をしやすい外装など、ヘルスケア分野に適した設計となっている。また、介護職の現場の設定、管理をサポートするレポート機能も搭載している。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 聴覚的な注意が細かな目の動きの中に現れることを発見
NTTは、瞳孔反応など目の細かな動きの中に、どの音声に関心を寄せているかといった聴覚的注意の状況が現れることを明らかにした。人の興味や注意などが聴覚的にどこに向いているのかを、微細な目の動きから読み取れる可能性がある。 - 引退した人は働き続けている人よりも心疾患リスクが低い
京都大学は、健康な人ほど就労継続をしやすいというバイアスを取り除いた上で、高齢者の就労継続と心疾患リスクの関連を調べた。その結果、引退した人は働き続けている人よりも、心疾患リスクや身体不活動リスクが低いことが明らかになった。 - 迅速な救急診療を支援する急性期医療情報ビュワーを発売
キヤノンメディカルシステムズは、急性期医療情報統合ビュワー「Abierto Cockpit for ER」を発売した。初療室に運ばれた救急患者についての情報を画面表示や音声で通知し、初療現場での迅速な処置を支援する。 - オムロンがインドで血圧計生産工場を新設、血圧計普及加速に向けて2025年に稼働
オムロン ヘルスケアは、インドのタミルナド州の工業団地内に、家庭用、医療機関用血圧計の生産工場を新設する。血圧計普及率が約2%と低水準のインドにおいて、多くの人に血圧計が届くよう体制を整え、同国の健康課題の解決に貢献する。 - 国内の診断診療支援AIシステム市場を調査、医療へのAI利活用は普及期へ
矢野経済研究所は、国内の診断、診療支援AIシステム市場に関する調査結果を公表した。医療分野におけるAIの利活用は黎明期から普及期に転換しつつあり、その市場規模について、2027年には165億円に拡大すると予測している。 - オリンパス相模原物流センターにおける自動倉庫導入の舞台裏(後編)
オリンパスの主力国内物流拠点である相模原物流センターは自動倉庫導入により業務効率化を果たした。本稿では、自動倉庫導入の背景や自動倉庫システムと併せて取り入れた工夫、プロジェクトの進め方などについて前後編に分けて紹介する。