男性の89%が「育休を取得したい」と回答、育休取得経験者は8%:キャリアニュース
転職サイト「ミドルの転職」が「男性育休」についてのアンケート調査結果を発表した。男性の89%が「育休を取得したい」と回答したが、「育休取得経験がある男性」は8%にとどまった。
エン・ジャパンが運営する転職サイト「ミドルの転職」は2023年6月5日、「男性育休」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査は、同サイトの35歳以上の利用者を対象とし、2066人から回答があった。
まず、「男性が育休を取得することについて賛成ですか、反対ですか」と尋ねたところ、「賛成」が79%を占めた。「反対」は2%、「どちらでもない」が19%だった。
「賛成」の割合を年代別に見ると、「30代」が86%で、「40代」の78%、「50代」の79%と比べて若干高かった。男女別では「男性」は79%、「女性」は73%が「賛成」と回答した。
次に、男性が育休を取得する際に妥当と思う期間を尋ねたところ、全体では「1カ月〜3カ月未満」(26%)が最も多かった。男女別で見ると、最も多いのは男女共に「1カ月〜3カ月未満」(いずれも26%)で、全体と同じ結果となった。2番目に多い回答は、男性は「3カ月〜6カ月未満」(20%)、女性は「1年以上」(20%)となっている。
男性の89%が「育休を取得したい」と回答
男性の回答者に、もしこれから子どもが生まれるとしたら、育休を取得したいと思うかと尋ねたところ、「積極的に取得したい」(47%)、「できれば取得したい」(42%)となり、男性の89%が育休を取得したいと考えていることが分かった。2019年の同調査と比較して「積極的に取得したい」の回答単体では6%増加している。
続いて、男性で子どもがいる人に「これまでに育休を取得したことはありますか」と尋ねたところ、「ある」は8%にとどまった。
前問で「ある」と回答した人に「育休を取得した期間」を尋ねると、「1日〜5日未満」(43%)が最も多かった。取得経験、取得期間ともに、2019年の調査結果と比べて大きな変化はなかった。
育休を取得したことが「ある」と回答した人に、取得して良かったと思うことを尋ねたところ、「社内での育休取得者が増えるきっかけになった」「夫婦関係が良くなった」などのコメントが寄せられた。
最後に、男性育休の取得率が低い理由を尋ねた。全体のトップ3は、1位が「育休を取得しづらい雰囲気がある」(61%)、2位が「職場が人手不足」(54%)、3位が「収入を減らしたくない」(52%)となった。男女で最も差があった回答は「育児は女性の役割という考え方が根強い」で、男性は34%、女性は61%と、27ポイントの差が開いている。
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