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パナソニック、IoT重量センサーを活用した食品自動発注の実証実験開始:製造業IoT
パナソニックは、IoT重量センサーを活用した食品の自動発注に関する実証実験を開始した。コワーキングスペースの運営を効率化しつつ、人と人、生産者と購入者のつながりを構築する。
パナソニックは2023年5月10日、IoT(モノのインターネット)重量センサーを活用した食品の自動発注に関する実証実験を開始した。
同実証実験は、コワーキングスペース「はつひので@材木座」(神奈川県鎌倉市)を運営するpublic and co、つじ農園と共に、同年5月10日〜8月10日まで実施。コワーキングスペースの管理人の業務効率化や、生産者と購買者のつながり効果などを実証する。
はつひのでの利用者は、キッチンに常備している米を自由に炊いて、皆で食卓を囲む体験ができる。米の消費量が日によって異なるため、はつひのでの管理人は米の残量を常に把握しておく必要があり、その業務の効率化が求められていた。
実証実験では、パナソニックが開発したIoT重量センサーを活用し、遠隔で米の残量を把握して、米が規定量まで減ると生産者であるつじ農園に自動で発注するシステムを構築した。つじ農園は米の注文を受け付けたことを管理人に知らせる際に、お米をおいしく食べるためのレシピなどを届ける。
パナソニックは、コワーキングスペースの運営を効率化しつつ、人と人、生産者と購入者のつながりを構築することで、心身と社会的な健康を意味するウェルビーイングの普及に貢献する。
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