この記事は、2023年5月22日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
米国でEV(電気自動車)用の電池工場の新設や設備強化が急速に進んでいます。
トヨタ自動車はノースカロライナ州に車載用電池の新工場を建設中です。2025年に稼働予定ですが、約3250億円の追加投資を行うことを2022年8月に発表しました。ホンダはオハイオ州に韓国の電池大手LGエナジーソリューションと共同で車載用蓄電池の新工場を建設開始しました。この他、米国のFord Motorはミシガン州にリン酸鉄系リチウム電池を用いたEV用電池工場を建設し2026年に稼働させる予定としています。また、生産地は未定ですが、米国のGeneral Motors(ゼネラル・モーターズ)と韓国のSamsung SDIも2026年に合弁で電池工場を建設することを発表しています。
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