ニュース
流通小売業のDX推進ソリューション創出に向けRetail AIと東芝テックが連携強化:スマートリテール
Retail AIと東芝テックは、流通小売業のDXを推進するソリューションの創出に向け、連携を強化する。売り上げ情報などをメーカーや卸売業者と共有し、小売店舗運営に関する新たなビッグデータ分析サービスの提供を目指す。
Retail AIは2023年4月19日、流通小売業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するソリューションの創出に向け、東芝テックとの連携を強化すると発表した。
両社は2022年9月から、小売企業の店舗運営の効率化や新たな買い物体験の創出を目指し、共同プロジェクトを開始。Retail AIの決済機能付きカートシステム「スマートショッピングカート」に、東芝テックが開発を進めるグローバルリテールプラットフォーム「ELERA(エレラ)」を連携したソリューションを提供している。
今回、この連携をさらに強化し、両社が保有するアセットやノウハウを組み合わせることで、新たなソリューションを創出する。例えば、Retail AIのノウハウを生かし、売り上げ(ID-POS)や粗利、在庫、ロス、入出荷などの情報をメーカーや卸売業者と共有。カテゴリーマネジメントの運営システムをベースとして、ELERA上で小売店舗の運営に関する新たなビッグデータ分析サービスを構築、提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 地元のスーパーが(突然)スマートリテール化、どうなるお年寄り
なじみのスーパーに突然デジタル化の波がきたら……? - 小売業のAI活用はPoCの壁を超えつつあるのか、レジなし店舗にも市場拡大の兆し
NVIDIAの日本法人であるエヌビディアが小売業におけるAIの活用動向について説明。小売業でのAI活用は導入コストが大きな課題になっていたが、2022年に入ってからいわゆるPoC(概念実証)の壁を超える事例が生まれつつあるという。 - トライアル子会社、メーカーと小売りの協働につながる購買情報分析ツール展示
Retail AIは「リテールテックJAPAN 2022」において、「MD-Link」を展示した。この他、スマートショッピングカート、AIカメラ、ショーケースと連携したサイネージなども併せて紹介した。 - 素材を鉄からプラへ、UXにこだわった次世代スマートショッピングカート
Retail AIは2021年6月10日、軽量化やタブレットの表示画面を改善して顧客のUX向上を図った、セルフレジ機能を搭載するスマートショッピングカートの次世代モデルを公開した。また、新たに月額制のサブスクリプション方式を導入して小売業界での普及を目指す。 - 機能絞り込みで欠品検知に特化したAIカメラ、フクシマガリレイが改良品を展示
フクシマガリレイは食品小売業界の「スーパーマーケット・トレードショー」で、Retail AIなどと共同で開発を進める設備を展示した。ショーケース上部に取り付けて欠品検知を行うAIカメラや、セルフレジ機能を搭載したスマートショッピングカートに独自の改良を加えている。 - リテールAI技術を生むための街づくりプロジェクト、トライアルが福岡県で着手
トライアルホールディングスは2020年9月18日、同社初のリテールAI技術開発拠点を含むまちづくりプロジェクト「リモートワークタウンムスブ宮若」の構想を発表した。AI技術開発拠点の他、「スーパーセンタートライアル宮若店」、レストランなどを福岡県宮若市に順次建設する予定。