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京セラが長崎で半導体パッケージなど生産へ、2026年度に新工場が稼働:工場ニュース
京セラは、長崎県諫早市の南諫早産業団地における新工場用地取得に関する立地協定を、長崎県ならびに諫早市と締結した。新工場では、ファインセラミック部品や半導体パッケージの生産を予定している。
京セラは2023年4月5日、長崎県諫早市の南諫早産業団地における新工場用地取得に関する立地協定を、長崎県ならびに諫早市と締結したことを発表した。
新工場となる長崎諫早工場(仮称)には、約620億円を投資する。主な建屋は鉄骨造6階建て1棟で、建築面積1万3900m2、延床面積7万7900m2。2023年度に着工し、2025年度に拠点の開設、2026年度の稼働を目指す。用地の取得に関しては、2022年12月に南諫早産業団地内の2区画(約15万m2)の取得を申し入れていた。
今回の立地協定は、土地の造成が完了している1区画(約5万7000m2)の取得に関わるもので、用地を2023年10月に取得し、工場の建設を開始する。残りの1区画(約9万3000m2)は、2024年の取得を予定している。
エレクトロニクス業界では、さまざまな分野で部品需要が伸びることが見込まれる。新工場で半導体関連に幅広く使用されるファインセラミック部品や半導体パッケージなどを生産することで、これらの需要に対応する。
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