直感的に操作できる軽量なハンドヘルド3Dレーザースキャナーを発売:3Dスキャナーニュース
丸紅情報システムズは、ハンドヘルド3Dレーザースキャナー「ZEISS T-SCAN hawk 2」の販売を開始した。リモートワークフロー機能を搭載するため、PCの前でソフトウェアを操作しなくても、手元のボタンで直感的に操作し、測定できる。
丸紅情報システムズ(MSYS)は2023年4月11日、Carl Zeiss GOM Metrology製のハンドヘルド3Dレーザースキャナー「ZEISS T-SCAN hawk 2」の販売を開始した。
ZEISS T-SCAN hawk 2は、Carl Zeiss GOM Metrologyの3Dスキャンプラットフォーム「#HandsOnMetrology」の新製品となる。ユーザーガイダンスがシンプルで使いやすく、リモートワークフロー機能を搭載するため、手元のボタンで直感的に操作して測定できる。
3Dスキャンが難しいとされる光沢面や黒物、微小な形状に対応する、波長の短いBLUEレーザーの採用により、高い解像度でスキャンできる。解像度と測定視野をシームレスに調整し、深いポケットや狭いエリア、手の届きにくい箇所を測定できる多彩なスキャンモードも備える。
また、REDレーザーマーカーで容易に測定距離を調整し、最適な測定距離をコントロールする。新機能のサテライトモードは、最大4mまでの大型対象物をスキャン可能で、従来の内蔵フォトグラメトリ機能が不要になった。
精度検証は、業界最高基準のISO 10360に準拠。1つの測定位置だけでセンサーの再キャリブレーションを実行できる機能を搭載し、精度が温度変化に影響されない。
片手で持てる小型設計のため、必要な場所にケース1つで持ち運べる。自動車や船舶、鉄道、航空宇宙などさまざまな分野で、高精度なスキャンデータを取得できる。
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