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自動車用液式鉛バッテリーの電解液減少を抑制する触媒デバイスを開発:材料技術
日本ゴアは、自動車用液式鉛バッテリーを長寿命化する「ゴア触媒デバイス」を開発した。充電中に発生する水素と酸素を再結合させて水に戻し、電解液の減少を抑え、その比重を安定させることでバッテリーの耐久性を高める。
日本ゴアは2023年4月3日、自動車用液式鉛バッテリーを長寿命化する「ゴア触媒デバイス」を開発したと発表した。充電中に生じる電解液の減少を抑え、その比重を安定させることでバッテリーの耐久性を高める。
液式鉛バッテリーの内部空間に装着することで、充電時に発生する水素と酸素を再結合させて水に戻し、電解液の減水を抑制する。既存の高性能液式バッテリーに比べ、約68〜88%の減液抑制効果が確認できた。欧州バッテリー規格「EN-50342-1」の減水試験では、最高性能の水準を満たしている。
開発には、多孔質PTFE技術と触媒成膜技術を活用しており、−30〜+75℃の温度範囲で使える。小型のため、昨今、採用が増えている高性能液式バッテリーにも装着可能だ。また、バッテリーの長寿命化につながることから、製造時に排出されるCO2の削減も見込まれる。
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