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フッ素フィルムを用いた薄型軽量のアンテナ一体型高周波伝送路を開発:組み込み開発ニュース
天竜精機は、フッ素フィルムを用いた「アンテナ一体型高周波伝送路」を開発し、近畿大学と連携した試験運用で5G対応端末への適応を確認した。フィルム表面を平滑に保ったまま結合できるため、高周波でも損失が少ない。
セレンディップ・ホールディングスは2023年3月27日、連結子会社である天竜精機がフッ素フィルムを用いた「アンテナ一体型高周波伝送路」を開発し、近畿大学と連携した試験運用で5G対応端末への適応を確認したと発表した。
天竜精機は、特許取得済みの独自技術により、フッ素フィルムを用いたアンテナ一体型高周波伝送路を開発した。伝送路と送受信アンテナの一体化により伝送ロスを下げ、伝送効率を高めつつ薄型化している。
従来はフッ素フィルムと銅箔を接着剤で接合していたが、同製品は特殊加工処理によりフィルム表面に高密度の官能基を形成し、フィルム表面と銅箔を化学結合で接合する。フィルム表面を平滑に保ったまま結合できるため、高周波でも損失が少ない。対従来品比54%となる厚さ0.35mmを達成し、薄く軽量なためスマートフォンや薄型PCのアンテナ部品への活用が期待できる。
同製品の実用化に向けて近畿大学と連携し、5G対応端末への搭載が可能となった。また、天竜精機のFA製造技術により、同製品の製品量産は完全自動化する見込みだ。
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