ニュース
5GやNB-IoT、LTE-M向けの新しいアンテナを開発:組み込み開発ニュース
TE Connectivityは、5GやNB-IoT、LTE-M向けの新しいアンテナを発表した。セルラーIoT機器の周波数帯域600M〜6GHzに対応し、調整不要で、最終製品への組み込みも容易だ。
TE Connectivityは、2020年10月26日、5GやNB-IoT、LTE-M向けの新しいアンテナを発表した。IoT(モノのインターネット)向けセルラー機器の周波数帯域600M〜6GHzに対応している。
同アンテナ群は、広い周波数帯域と信頼性の高いRF性能を備え、5Gおよびセルラー LPWAN(低消費電力広域通信)接続に対応する。企業は、ボードマウントや埋め込み、外付け、ターミナル型アンテナといったさまざまな取り付け仕様やケーブル長、コネクターオプションを自社のシステム設計に合わせて選択できる。アンテナはチューニング不要で、最終製品に容易に組み込み可能だ。
また、TE Connectivityでは、埋め込み式を含むマルチアンテナアセンブリー製品のサービスも提供する。
NB-IoTおよびLTE-MはどちらもLPWAN(低消費電力広域通信)無線技術規格。NB-IoTは低コスト、バッテリー寿命の長さ、屋内での高密度接続を特長とし、LTE-Mは機械間の通信に適している。同社は、広い周波数帯域と多様な帯域幅に対応し、高いRF性能を有するアンテナを提供することで、5GやセルラーLPWAN用途での需要に応える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- いまさら聞けないLPWAの選び方【2019年春版】
製造業をはじめIoT活用への取り組みが進む中で、IoTに最適な通信技術であるLPWA(省電力広域ネットワーク)に注目が集まっている。一口でLPWAと言っても、さまざま通信規格があるためどれを選んでいいか分かりにくい。本稿では、LPWAを中心にIoT向け通信の選び方について解説する。 - ローカル5Gが新たなバズワードに、製造業はその可能性を生かせるのか
国内で商用サービスが始まる5G。この5G以上に注目を集めているのが、通信キャリアでない事業主体でも5Gをプライベートネットワークとして利用できる「ローカル5G」だ。このローカル5Gの新市場として製造業の工場が大きく成長することが期待されている。 - SIGFOXやLoRaに完全競合する“NB-IoT”こと「LTE Cat.NB1」
今回は、NB-IoT(Narrow Band-IoT)として仕様策定が進められた「LTE Cat.NB1」を紹介する。LTE Cat.NB1よりも先に、MTC/M2M向けとして規格化された「Cat.0」にも触れたい。 - 「NB-IoT」を補完する「LTE Cat.M1」はカーシェアに最適?
今回は、前回取り上げたNB-IoTこと「LTE Cat.NB1」と同じタイミングで制定された「LTE Cat.M1」を紹介する。NB-IoTとの組み合わせにより、全てのM2Mのニーズを満たすことができる。有力な用途とみられるのはレンタカーやカーシェアの運行管理だ。 - ソラコムもNTTドコモもサービス開始、セルラーLPWA「LTE-M」とは
ソラコムはIoT向けデータ通信サービス「SORACOM Air」において、セルラーLPWAネットワークの1つであるLTE-M(LTE Cat.M1)を利用できる「plan-KM1」の提供を始めると発表した。NTTドコモも、LTE-Mへの対応を発表している。 - NTTドコモがLPWA「NB-IoT」方式の提供を終了、「Cat.1」と「LTE-M」は提供継続
NTTドコモは2020年3月31日、IoTサービス向け通信方式「NB-IoT」の提供を終了したと発表した。