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複数装置を1台に集約可能、最大6種を同時検知できるポータブル型マルチガス検知器:FAニュース
理研計器は、ポータブル型マルチガス検知器「GX-9000」シリーズを発表した。最大6種類のガスの同時検知ができ、これまで複数の検知装置が必要だった現場でも、同シリーズ1台で対応できる。
理研計器は2023年3月27日、ポータブル型マルチガス検知器「GX-9000」シリーズを発表した。「GX-9000」「GX-9000H」の2モデルを同年6月より受注し、同年8月に出荷を開始する。
GX-9000シリーズは最大6種類のガスの同時検知ができ、これまで複数の検知装置が必要だった現場でも、同シリーズ1台で対応可能になる。酸欠や爆発、中毒を防止するためのさまざまな毒性ガスセンサーをそろえており、1000通り以上のセンサーの組み合わせが可能だ。
使用温度範囲は−40〜+60℃で、国内やATEX/IECEx防爆指令に準拠し、IP66/68相当の防塵防水性能を備える。1.5m落下に耐える堅牢な構造のため、船舶や陸上、地下などあらゆる作業シーンに1台で対応する。なお、GX-9000Hは、オイルタンカーにおける高濃度硫化水素の測定ができる。
Bluetoothを搭載し、スマートフォンやタブレットを使って専用アプリケーション「RK Link」と連動できる。警報時のメール送信機能や、ワンタッチで測定データを保存できる機能などを搭載する。センサーの保証期間は最大3年となっている。
価格の一例は、GX-9000の可燃性ガス(%LEL)、酸素、硫化水素、一酸化炭素に対応するタイプが25万9600円(税込)となる。
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