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横河電機、危険箇所点検ロボットなどグローバル販売ライセンス契約を締結:製造マネジメントニュース
横河電機は、ExRoboticsが開発した点検ロボットを販売、導入するライセンス契約を締結した。契約の対象は、点検ロボットのハードウェアおよびソフトウェアプラットフォームで、横河電機と子会社が販売、導入する。
横河電機は2019年10月23日、オランダのロボット開発企業であるExRoboticsが開発した点検ロボットを販売、導入するライセンス契約を締結したと発表した。契約の対象は点検ロボットのハードウェアとソフトウェアプラットフォームで、横河電機およびその子会社がグローバルで販売、導入する。
ExRoboticsのロボット「ExR-1」は、過酷な環境の石油、ガス生産設備や爆発性ガスが発生するなどの危険な環境下での使用が許可される「IECExゾーン1」の防爆認定を商用ロボットで初めて受けている。さまざまなセンサーやカメラが搭載可能で、4G LTEワイヤレスネットワーク機能も持つ。これらの機能を使い、遠隔の安全な場所からPCやタブレット、スマートフォンを用いて操作、および周辺状況の監視ができる。
また、モジュール単位で認証を取得しているため、使用目的に応じて機能をカスタマイズすることも可能。ガス検知や自律走行用のオプションモジュールも用意している。
横河電機では、海上や陸上の石油、ガス生産設備や大規模精製所、化学工場などに対し、ExR-1やExRoboticsが今後開発するロボットの導入を進めたいとしている。
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