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MATLAB/Simulinkに動的テストの開発を支援する新製品を追加組み込み開発ニュース

MathWorksは、モデルべース開発環境「MATLAB/Simulink」製品ファミリーの最新版「Release 2023a(R2023a)」を発表した。

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 MathWorksは2023年3月21日、モデルべース開発環境「MATLAB/Simulink」製品ファミリーの最新版「Release 2023a(R2023a)」を発表した。

 R2023aでは、新製品「MATLAB Test」「C2000 Microcontroller Blockset」が追加されたほか、航空宇宙、無線通信、自動車関連のモデルベース開発を簡略化するブロックセットやツールボックスのアップデートが実施されている。

 MATLAB Testは、独自のテストスイートを運用し、プロジェクトのテストと結果の整理、管理をサポートする。業界標準のコードカバレッジメトリクスを使用して、テストされていないコードパスの特定もできる。また、品質ダッシュボードを使用し、コード品質メトリクスの概要やコード解析、コードカバレッジ、テスト結果、要件について容易に把握できるようにレポートを作成する。

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「MATLAB Test」の画面[クリックで拡大] 出所:MathWorks

 C2000 Microcontroller Blocksetでは、Texas Instruments製マイクロコントローラー「C2000」向けのデジタル電力変換およびモーター制御アプリケーションの設計、シミュレーション、実装が可能になる。デジタルI/O、ADC、ePWMのブロックも含まれており、ADC-PWM同期を必要とする制御アルゴリズムのシミュレーションができる。

 R2023aでは、MATLABおよびSimulinkツールのメジャーアップデートも実施された。

 「Aerospace Blockset」は、航空機や宇宙機のプラットフォームについて、モデル化、シミュレーション、解析をするためのSimulinkの参照例とブロックが用意されている。

 「Communications Toolbox」は、通信システムを解析、検証するためのツールで、チャンネル符号化、変調、多入力多出力、直交周波数分割多重などのアルゴリズムやアプリケーションを提供する。

 「Powertrain Blockset」はパワートレイン開発向け、「Vehicle Dynamics Blockset」は乗用車、トラック、二輪車向けのブロックセットで、プリビルドされた車両モデルのリファレンスアプリケーションを提供する。エンジン、モーター、タイヤ、ドライバーモデル、バッテリー、制御コントローラーなどのコンポーネントライブラリが含まれている。

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