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幅広いワークに対応、省スペース運用が可能な産業用ロボット取り付け型3Dビジョン:産業用ロボット
Kyoto Roboticsは、産業用ロボット取り付け型3Dビジョン「TVS Lite」シリーズの新製品を発表した。省スペースでの運用ができ、M3ネジなどの小さなワークから鋳物や鍛造品などの大きなワークまで対応する。
Kyoto Roboticsは2023年3月22日、産業用ロボット取り付け型3Dビジョン「TVS Lite」シリーズの新製品を発表した。
物体を3次元で認識できる3Dビジョンの新製品は、ロボットに直接取り付けることで省スペースでの運用が可能だ。広い視野範囲に対応可能なラインアップを提供し、M3ネジなどの小さなワークから鋳物や鍛造品などの大きなワークまで対応する。
計測は、2眼カメラとプロジェクターによるアクティブステレオ方式を採用。認識可能な視野範囲に応じて、「小型ロボットビジョン」「ロボットハンド搭載可能3Dビジョン」の2種類の筐体を用意する。サイズは、小型ロボットビジョンが120×47×127mm、ロボットハンド搭載可能3Dビジョンが400×61×160mmで、合計6種類を展開する。
自動車や自動車部品分野では、各種大型ワークのバラ積みピッキングや加工機へのロードアンロード、3次元的な位置補正など、半導体や電子分野では、各種小型ワークのバラ積みピッキングや組み立て、配膳などへの活用を想定する。
Kyoto Roboticsは2023年4月1日に日立オートメーションと合併した。
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