高い自己位置推定能力で既存倉庫にすぐにでも展開可能な無人フォークリフト:無人搬送車
ラピュタロボティクスは同社初となるAGF(無人搬送フォークリフト)の「ラピュタ自動フォークリフト」の販売を開始したことを発表した。揚高は3.8m、可搬重量は1.5トンとなっている。
ラピュタロボティクスは2023年4月4日、同社初となるAGF(無人搬送フォークリフト)の「ラピュタ自動フォークリフト」の販売を開始したことを発表した。揚高は3.8m、可搬重量は1.5トンとなっている。
ラピュタ自動フォークリフトは、これまでに開発してきたピッキングアシストロボット「ラピュタAMR」と同様に、ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」と群制御AI(人工知能)を活用。LiDAR(Light Detection And Ranging)による高い自己位置推定技術を持つ。自己位置を確認するための反射板や磁石を必要とせず既存倉庫にスムーズに導入でき、運用やレイアウト変更にも柔軟に対応、スタッフを確保するのが難しい夜間や深夜帯の稼働も可能となる。
パレットが規定位置から傾いて置かれていた場合でも、パレット穴を認識してピックすることができる、パレットの置き直し作業を防止する。パレットへのフォーク二度刺しを行うことで、パレットをより奥に降ろすことができる。AGFの停止位置とコンベヤーに距離がある場合、貨物の落下防止、コンベヤー搬送安定化につながる。
生産性モニタリング、フロアマップ/ステータス監視、仮置き場管理などの各種ダッシュボードが利用可能となっている。これらは遠隔からもアクセスでき、リアルタイムに倉庫状況が把握できる。
なお、ラピュタロボティクスは「第4回 関西物流展」(2023年4月12〜14日、インテックス大阪)で、ラピュタ自動フォークリフトを初披露する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 物流へのIoT適用を考える
日本型モノづくりの象徴ともいうべき「トヨタ生産方式」。本連載では多くの製造業が取り入れるトヨタ生産方式の利点を生かしつつ、IoTを活用してモノづくりを強化するポイントについて解説していきます。第6回は、グローバル化の進展によって重要度を増している物流でIoTを活用する考え方について説明します。 - 60台のロボットが自由に行きかうスマート倉庫、21万点の製品から自動ピッキング
総合物流サービスを提供展開するサンリツは、ロボットソリューションを提供するスイスログの自動ロボット制御ピッキングシステムを同社の物流倉庫に導入した。医療機器メーカーのボストン・サイエンティフィック ジャパンが使用し、約21万点の製品の保管や製品出荷に対応する。 - ロボットが先回りして次作業を指示、人との協働でピッキング作業を大幅効率化
ラピュタロボティクスは、「第1回 ロボデックス 秋」において、ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を用いたデモンストレーションを披露した。 - 100kg可搬のAMRが変えるピッキング作業、必要台数はシミュレーションで正確試算
GROUNDは可搬重量を100kgまで高めたピッキング作業向けAMR(自律走行ロボット)「PEER 100」と、必要なAMRの台数や作業者数などを算出する「PEERシミュレーター」を使ったデモンストレーションを同社のR&Dセンターで披露した。 - 75lコンテナ搭載可能なピッキングアシストAMR、シューズなど幅広い商品に対応
ラピュタロボティクスは「国際物流総合展2022」において、同月に発表した容量75l(リットル)のコンテナに対応可能なピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR XL」を展示した。 - アスクル物流拠点にスタートアップのAMR導入、ピッキングの生産性が1.8倍に
ラピュタロボティクスは、同社の自律走行型協働搬送ロボット「ラピュタPA-AMR」をアスクルの物流センター「ASKUL Value Center 日高」へ導入し、生産性が約1.8倍向上したと発表した。