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ジムニーのラダーフレームで配送ロボット、スズキと豪スタートアップ:自動運転技術
スズキは、Applied Electric Vehiclesと自律走行する電動台車の共同開発に合意した。
スズキは2023年3月30日、Applied Electric Vehiclesと自律走行する電動台車の共同開発に合意したと発表した。
スズキの「ジムニー」のラダーフレームをベースに、Applied Electric Vehiclesの自動運転車両プラットフォーム「ブランクロボット」と統合制御システム「デジタルバックボーン」を搭載する。電動台車の生産や普及に向けたビジネスモデルの開発やブランド力向上にも取り組む。
スズキは2022年にApplied Electric Vehiclesに出資して協業を検討してきた。今回、電動台車の共同開発に先だってスズキのコーポレートベンチャーキャピタルファンドを通じて追加出資している。両社の関係を強化し、次世代モビリティ用ソフトウェア開発技術の開発を推進する。
Applied Electric Vehiclesは2015年に創業したオーストラリアのスタートアップ企業だ。統合制御システムのデジタルバックボーンは、車載電装部品の搭載数や複雑さを低減しながらソフトウェアによって車両の機能を向上する。ブランクロボットは、食品や荷物などの配送、産業用などさまざまな用途に対応するプラットフォームで、後輪操舵にも対応した四輪駆動車だ。
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