ダイハツがCATLと提携、日本や東南アジアでのEV展開を推進:電動化
CATL(寧徳時代新能源科技)とダイハツ工業は2022年11月11日、日本でのモビリティ電動化を推進するためにバッテリーの供給とバッテリー技術に関する戦略的提携のMOU(Memorandum of Understanding)を締結したと発表した。
CATL(寧徳時代新能源科技)とダイハツ工業は2022年11月11日、日本でのモビリティ電動化を推進するためにバッテリーの供給とバッテリー技術に関する戦略的提携のMOU(Memorandum of Understanding)を締結したと発表した。
この提携により、CATLはダイハツのEV(電気自動車)に安定的にバッテリーを供給するとしている。セルトゥーパックのバッテリーや、バッテリーマネジメントシステムなどの技術も提供する。日本だけでなく新興国市場でも、手頃なEVの生産とEVの性能強化を推進する。CATLは、日本や東南アジアの各地域でダイハツとさまざまな協力を模索していく。
ダイハツは2021年にシリーズハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を製品化。EVへの応用も視野に、エンジンは発電専用でモーターのみで駆動するシリーズ方式を採用した。トヨタグループの一員として、スズキとともにA〜BセグメントのEVの企画や開発にも参加している。
2022年8月には、インドネシアで開催された「ガイキンドインドネシア国際オートショー2022」で、EVのコンセプトカー「AYLA(アイラ)BEV」を披露した。アストラ・ダイハツ・モーターのR&Dセンターで企画したコンセプトカーで、コンパクトハッチバックの「アイラ」をベースにしている。
日系自動車メーカーの商用車連合であるCommercial Japan Partnership Technologies(CJPT)の取り組みでは、軽商用バンタイプのEVをスズキ、ダイハツ、トヨタの3社で共同開発し、2023年度に市場導入する計画であることを発表している。また、CJPTでは、軽商用バンから小型トラックまでのセグメントをカバーするバッテリー交換式EVの企画も始まっている。ダイハツが手掛けるEVにどこまでCATLのバッテリーが採用されるか注目だ。
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