梱包箱や電子部品など角型ワークの把持に最適、電動2爪ロボットハンド4モデル発表:FAニュース
ASPINA(シナノケンシ)は、角型ワークの把持に適した電動2爪ロボットハンド4モデルを発表した。梱包箱や電子部品など、角型ワークを安定して運びたいというニーズに応える。
ASPINA(シナノケンシ)は2023年3月13日、角型ワークの把持に適した電動2爪ロボットハンド4モデルを発表した。同月下旬の受注開始、同年4月下旬の販売開始を予定する。
同社は3爪ロボットハンドとオプションパーツを展開し、把持可能な対象ワークの幅を広げてきた。その中で、梱包箱や電子部品などを安定して運びたいというニーズが増えたことから、角型ワークの把持に最適な電動2爪ロボットハンドを開発した。
合計4モデルを用意し、それぞれの最大開口幅、本体サイズ、把持力、最大可搬重量は、「ARH205D-P40」が73mm、直径63×173mm、11N、1000g、「ARH205D-P80」が150 mm、直径63×210mm、5.5N、1000g、「ARH250D-P40」が73mm、63×173mm、110N、3000g、「ARH250D-P80」が150mm、63×210mm、55N、3000gとなっている。P-40およびP-80の爪は、それぞれ付け替えが可能だ。
3爪ロボットハンドと同じく全てのモデルにオートグリップ機能を搭載し、形が変わりやすいワークや大きさの異なるワークを1つのハンドで把持できる。
トルク、位置、速度、プラグ&プレイ対応(協働ロボットからの操作性)を継承しており、3爪と2爪ロボットハンドを用途に応じて使い分けられる。協働ロボットとの接続ケーブルが邪魔になるのを防ぐため、アタッチメント部分を改良している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 50N対応の協働ロボット用電動3爪ハンド、500gのペットボトルもつかんで持てる
ASPINA(シナノケンシ)は2021年1月7日、把持力を既存モデルの約10倍に強めた50Nモデルの電動3爪ロボットハンド「ARH350A」を発表した。金属加工や精密部品組立、食品・化粧品・医薬品や物流分野などで、協働ロボットとの組み合わせでの提案を進める。 - ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
あらゆる現場で労働人口不足などが深刻化する中、その解決策としてロボット活用への期待が高まっている。しかし、現実的にはロボットを現場で実装するロボットシステムインテグレーターが不足しており、ロボット活用の裾野が広がらない状況になっている。経済産業省 関東経済産業局がまとめた「ロボットシステムインテグレーターに関する調査結果」の内容をまとめた。 - 事例で振り返る協働ロボットの使いどころ
成果が出ないスマートファクトリーの課題を掘り下げ、より多くの製造業が成果を得られるようにするために、考え方を整理し分かりやすく紹介する本連載。第14回では、「使いどころを探すのに苦労する」という声の多い協働ロボットについて、実際の事例をベースに紹介します。 - 協働ロボット、ロボットシステムに残された課題と未来
協働ロボットを現場で活用するのにどのような工夫が必要か――。ロボット技術の総合展示会「2017国際ロボット展」では、ロボットメーカーおよびユーザー企業によるパネルディスカッション「ロボットフォーラム2017」が実施され、協働ロボットの意義について語った。 - コンパクトで小回りが利く、製造現場に簡単に導入できる自動搬送ロボット
シナノケンシは、製造現場に簡単に導入できる、自動搬送ロボット「AspinaAMR」を発表した。コンパクトな本体で小回りが利くため、狭い通路でもスムーズに移動でき、製造現場の自動化や省人化を支援する。 - ロボットの“腕”と“足”を強化、ASPINAがロボット向け薄型モーターを発売
ASPINA(シナノケンシ)は2021年11月9日、ロボティクス領域での製品展開拡充に向け、ロボット向けの薄型モーター2種類を開発し、同年11月中旬から販売受付を開始すると発表した。