メンテナンスフリーで利用できる超薄型、小型の屋内外位置トラッカー:組み込み開発ニュース
日本ガイシ、Exeger Operations、立花電子ソリューションズ、Semtechの4社は、104×72×6mmの屋内外位置トラッカーを開発。屋内では室内灯、屋外では太陽光から発電し、電池の交換や充電をしなくてもメンテナンスフリーで利用できる。
日本ガイシ、Exeger Operations、立花電子ソリューションズ、Semtechの4社は2023年3月2日、超薄型かつ小型の屋内外位置トラッカーを開発したと発表した。屋内では室内灯、屋外では太陽光から発電し、電池の交換や充電をしなくてもメンテナンスフリーで利用できる。
位置トラッカーのサイズは、104×72×6mm。位置情報に加えて、温湿度や衝撃も記録可能だ。Wi-FiやGPSによって取得データをクラウドなどへ送信し、データ解析に利用できる。
電源システムには、日本ガイシのリチウムイオン二次電池「EnerCera(エナセラ)」とExegerの太陽電池「Powerfoyle」を使用。SemtechのLoRa通信IC「LoRa Edge LR1110」と立花電子が販売する基板「ZeroCarbon LoRa EvaluationBoard」を組み合わせた構成となっている。
プロジェクトの取りまとめ、評価トラッカーの販売、量産に向けたカスタム提案などは立花電子が担当。ウェアラブルデバイスや物流向けトラッカーとしての利用を想定しており、人やモノの流れを可視化することで、オペレーションの効率向上や省人化に活用できると見込んでいる。
他にも、子どもや高齢者の見守りシステム、オフィスの人員の行動管理、店舗や工場などの人流解析といった用途での活用を検討する。将来的には、物品やコンテナの温湿度管理など、より幅広い分野で用途開拓する計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- セラミックス二次電池で電子棚札をメンテナンスフリー化、日本ガイシが披露
日本ガイシは、「リテールテックJAPAN 2021」において、チップ型セラミックス二次電池「EneCera(エナセラ)」の活用事例をイメージした展示を披露した。 - 無人航空機搭載用の小型軽量リモートIDを発売、前モデル比4分の1以下に小型化
Braveridgeは、無人航空機搭載用の小型、軽量リモートID「リモートID mini BVRPT」を発表した。外寸は19×19mmで、面積は前モデル比4分の1以下、厚みは5mm、重量は1.6gと大幅に小型化、薄型化、軽量化している。 - 「RICOH THETA X」がGNSSモジュールを搭載、正確な位置情報の埋め込みが可能に
u-bloxのGNSSモジュール「u-blox ZOE M8B」が、リコーの360度カメラ「RICOH THETA X」に搭載された。GPS機能が加わったことで、カメラ単体で正確な位置情報を取得し、データに埋め込むことができる。 - 物流資材を屋内外問わず追跡できる位置情報サービスを実現したIoTデバイス
アルプスアルパインのIoTデバイス「物流トラッカー」と物流管理クラウドサービス「MonoTra」が、ユーピーアールのモノの位置情報追跡サービス「なんつい」に採用された。物流資材の紛失量削減に貢献する。 - バッテリー駆動型追跡デバイスに適した、4.5×4.5mmのGNSSモジュール発表
u-bloxは、4.5×4.5mmのGNSSモジュール「MIA-M10」シリーズを発表した。超低消費電力のGNSSプラットフォーム「u-blox M10」をベースとし、GPS、Galileo、BeiDou、GLONASSを同時受信できる。 - 車載機器のメーカー問わず車両動態情報を収集、可視化するプラットフォーム
traevoは2022年4月13日、車載機器のメーカーを問わず、車両の位置情報などを一元的に管理し、運送事業者や荷主、着荷主間で情報共有できる「動態管理プラットフォーム」を発表した。