ニュース
Raspberry Pi Pico互換、単三電池1本で動く「RP2040」マイコンボード:組み込み開発ニュース
Raspberry Pi財団が開発したマイコンボード「Picossci」シリーズの新製品「Picossci Ener」を、スイッチサイエンスが販売開始した。ARM Cortex M0+デュアルコアの「RP2040」マイコンを搭載、単三電池1本で稼働できる。
スイッチサイエンスは2023年2月21日、Raspberry Pi財団が開発したマイコンボード「Picossci」シリーズの新製品となる「Picossci Ener」を販売開始したと発表した。ARM Cortex M0+デュアルコアのRP2040マイコンを搭載、単三電池1本で稼働できる。
Picossci Enerは、ピン幅とピン配置の一部にRaspberry Pi Picoとの互換性があり、Raspberry Pi Picoと同じ開発環境で開発可能だ。
電源回路には、ローム製の昇圧DC-DCコンバーター「BU33UV7NUX」を使用。出力3.3Vで500mAまで供給できる。ニッケル水素充電池にも対応し、RP2040マイコンを含む基板上の負荷が3.3V/50mAだった場合、容量1900mAhの一般的な単三ニッケル水素充電池を使用時に理論値で約10時間駆動できる。
フラッシュメモリは2MB、USB Type-Cコネクターを搭載。BOOTSEL、RESETボタン、汎用LEDを3個備え、基板サイズは72.39×20.32mmだ。
販売価格は3520円(税込)。同社Webショップから購入できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ラズパイでAGVを制御する(その1)
小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)」を使って、低コストかつ現場レベルでIoT(モノのインターネット)を活用する手法について解説する本連載。第8回では、工場などで用いられるAGVの制御にラズパイを活用する目的について解説する。 - ラズパイでAGVを制御する(その2)【サンプルコード付き】
小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)」を使って、低コストかつ現場レベルでIoT(モノのインターネット)を活用する手法について解説する本連載。第9回では、前回紹介したラズパイで制御するAGVについて、その構造や制御プログラムについて説明する。サンプルコードもあるよ! - 「Raspberry Pi Pico」が発売、独自開発の40nmマイコン「RP2040」を搭載
英国Raspberry Pi財団は、スタンドアロンのマイコンボード「Raspberry Pi Pico(ラズパイピコ)」を開発したと発表した。Armの「Cortex-M0+」をデュアルコアで搭載する、同財団が独自に設計したマイコン「RP2040」を採用しており、価格は4米ドル。 - 「Raspberry Pi Pico」のマイコンを単品発売、その名も「Raspberry Silicon」
英国Raspberry Pi財団は2021年1月に発表したスタンドアロンのマイコンボード「Raspberry Pi Pico」に採用した独自設計のマイコン「RP2040」の単品販売を開始する。愛称として「Raspberry Silicon」と名付けており、パートナーを通じて1個当たり1米ドルで販売する。 - ラズパイでLEGO Technicデバイスを制御、25ドルの拡張基板「Build HAT」を発売
英国Raspberry Pi財団は、LEGO Technicのモーターやセンサーをシングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」で制御するための拡張基板「Raspberry Pi Build HAT」を発表した。LEGOの学習教材であるLEGO Educationとのコラボレーション製品で、いわゆるSTEAM教育向けに開発された。価格は25米ドル。 - 独自開発ラズパイマイコンボードの第1弾、Contaモジュールを4つ接続可能
スイッチサイエンスは、Raspberry Piマイコン「RP2040」を搭載した「Picossci Conta Base Board(ESP-WROOM-02搭載)」の販売を開始した。「Conta」規格の小型基板「Contaモジュール」を最大4つ接続できる。