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5G基地局の無線機に活用できる、7nmプロセスSoC向けIPを開発組み込み開発ニュース

ソシオネクストは、5G基地局の無線機向けSoCへの活用を目的として、高速Direct RFデータコンバーターのPHY部のIPを開発した。BOMコストの削減や低消費電力化につながると期待される。

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 ソシオネクストは2023年2月22日、5G基地局の無線機向けSoC(システムオンチップ)への活用を目的として、高速Direct RFデータコンバーターのPHY部のIPを開発したと発表した。

 同IPは、初段のデータコンバーターの周波数範囲として5GNRのFR1帯(サブ6GHz帯)を使用可能だ。FR1帯やFR2帯(ミリ波帯)を利用する3GPP、5GNR、LTEおよびWi-Fi向けの先端トランシーバーなどに使用する。

 キャリアアグリゲーションにより最大1.6GHzのチャネル帯域幅を割り当てられ、FR1帯で最大100MHz幅の16チャネル、FR2帯で最大400MHz幅の4チャネルを提供。専用の外部フィルタリングコンポーネント無しで、低帯域、中帯域、高帯域を同時に対象とできるため、BOM(部品)コストを削減できる。

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Direct RF PHY部のブロック図[クリックで拡大] 出所:ソシオネクスト

 ADC(A-Dコンバーター)とDAC(D-Aコンバーター)の分解能は12ビット、アナログ帯域幅は最大7.2GHz。サンプリングレートはADCが24Gサンプル/秒、DACが32Gサンプル/秒となっている。

 SoCソリューションは7nm FinFETプロセスで開発され、32個および64個の送受信部の単一ダイソリューションに集積できる。そのため、現在市場で利用可能な汎用部品によるシステム構成と比べて低消費電力となっている。

 既に、Direct RFテストチップおよび評価ボードをユーザー向けに提供を開始。ADC、DACおよびリアルタイムストリーミングを搭載した専用アプリケーションボードは、2023年10〜12月に提供開始の予定だ。

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