ニュース
飛沫がとどまりウイルスの感染力を低下させる、声出し応援用メガホン:医療機器ニュース
関西ペイントは、スポーツなどの声出し応援時のウイルス感染対策を考慮した、紙製メガホン「シックイホン」を発売した。声は通るが飛沫を低減する構造を採用し、内面の漆喰塗料によりウイルスの感染力を低下できる。
関西ペイントは2023年2月1日、スポーツなどの声出し応援時のウイルス感染対策を考慮した、紙製メガホン「シックイホン」を発売した。声は通るが飛沫を低減する構造を採用し、内面の漆喰(しっくい)塗料によりウイルスの感染力を低下できる。
→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
シックイホンは、「ポストコロナ時代の新たなスポーツ応援スタイル」をコンセプトに開発。メガホン内部に飛沫がとどまる独自構造を採用し、関西ペイントの特許技術となる漆喰塗料を内面にコーティングしている。
紙製のため組み立てが容易で、廃棄プラスチックの発生もない。大会名やチーム名、ロゴなど、自由なデザインを製品外面にカラープリントすることも可能だ。
飛沫抑制効果と漆喰塗料の抗ウイルス機能については、電気通信大学と長崎大学との共同研究により確認。飛沫ウイルスは、漆喰塗膜に付着してから5分で、感染力が99.9%以上低下することが確認できた。
本体の参考価格は230円(1万個発注時)。関西ペイント、ノッティングヒル、ANパートナーズと共同販売契約を締結している。スポーツ関連業界については、ノッティングヒルが専任販売代理店として販売する。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- ≫特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
- 臓器の線維化の悪循環に関与するタンパク質を発見
九州大学など4大学は、コラーゲンなどの過剰産生によって生じる臓器の線維化に、タンパク質VGLL3が関与していることを発見した。臓器を硬くし、病気を悪化させる線維化の治療法開発につながることが期待される。 - アクティブファーマと日本曹達が「連続フロー法」の社会実装に向け協業
アクティブファーマと日本曹達は、製造プロセスの改善を目的に技術提携契約を締結した。「連続フロー法」の社会実装に向け、協業を進める。 - 超伝導磁束量子ビットを用いて神経細胞中の鉄イオンの検出に成功
日本電信電話と静岡大学は、10μm程度の超伝導磁束量子ビットを高感度、高空間分解能磁場センサーとして利用することで、単一細胞相当の空間分解能で神経細胞中の鉄イオンの検出に成功した。 - 写真から患者の肌の色を再現、海外からの人工乳房の受注が可能に
ナチュラルブレストは、写真から乳がん患者向けの人工乳房に色付けする技術を確立した。これにより、同社の貼り付けタイプの人工乳房は、国内だけでなく海外からの直接受注にも対応できるようになった。 - オリンパスが韓国のステントメーカーを買収、消化器科領域を強化へ
オリンパスが消化器用メタリックステントなどの消化器科処置具メーカーである韓国のテウンメディカルの買収について発表。買収金額は子会社化後の業績に応じて最大3億7000万米ドル(約473億円)を予定している。 - ナノイーの曝露が新型コロナをバラバラにするメカニズムを解明
パナソニック くらしアプライアンス社は、大阪公立大学 大学院獣医学研究科 准教授の安木真世氏との共同研究で、ナノイーの曝露による新型コロナウイルスの不活化が、ウイルスの構造崩壊につながる一因だと確認した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.