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生薬のAI自動選別でツムラとロビットが資本業務提携、非破壊での成分解析装置もFAニュース

医薬品メーカーであるツムラとAIを活用した製造現場ソリューションを展開するロビットは、漢方製剤の原料生薬の選別/製造工程自働化の早期実現のため、資本業務提携を行ったと発表した。

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 医薬品メーカーであるツムラとAI(人工知能)を活用した製造現場ソリューションを展開するロビットは2023年2月20日、漢方製剤の原料生薬の選別/製造工程自働化の早期実現のため、資本業務提携を行ったと発表した。

 ツムラは中期経営計画(2022〜2024年度)で「漢方バリューチェーン改革に向けたIT基盤刷新と生薬選別、製造工程におけるAI・ロボット活用の推進」を戦略課題として挙げており、「生薬AI自動選別機を4拠点(石岡センター、夕張ツムラ、深セン津村薬業、盛実百草薬業)に導入する」ことに取り組んでいる。

 一方、ロビットは2014年創業の新興企業で、AI/ソフトウェア/ハードウェアを融合したクロスソリューションにより、さまざまな製造現場の課題解決に取り組んでいる。外観検査自動化ソリューション「TESRAY」は食品などさまざまな製造現場で導入されている。

 ツムラとロビットは2019年からさまざまなテーマの開発プロジェクトを共同で行ってきたが、その1つとして、生薬AI自動選別機の共同開発を行っている。ツムラが製造する漢方薬の原料となる生薬は形状や色などに多様性があるため、異物除去や不良品選別作業を人手による目視に頼っていた。ただ、労働人口減少が進む中、2019年からロビットと協力して自動化に向けた共同開発を進めることとなった。その後、技術開発は無事に完了し、2023年4月から生産ラインでの稼働を予定している。

 今回の資本業務提携は、これらの成果を基に、長期的かつ強固な戦略的パートナーシップを構築するためのものだ。ロビットが実施する第三者割当増資により新株式を発行し、ツムラが4億9900万円でこれを取得する。

 具体的にはまず、共同開発した生薬AI自動選別機の導入と対象生薬数の拡大を進めるとともに、新たな領域で協業を行う。さらに、非破壊検査による生薬の成分解析AIと装置を開発する。その他、AIやロボティクスを活用した業務の省力化や自動化に関する新規プロジェクトの探索やAI/ロボティクス人材育成支援などを進める計画だ。

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