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雪国まいたけが、まいたけのカットから包装までを自動化するライン開発に着手FAニュース

雪国まいたけは2021年1月27日、ロビットと協業し、まいたけカット工程の自動化技術の開発に成功し、次世代型パッケージングラインを開発すると発表した。

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 雪国まいたけは2021年1月27日、ロビットと協業し、まいたけカット工程の自動化技術の開発に成功し、次世代型パッケージングライン(カットから包装までの一貫ライン)を開発すると発表した。

 雪国まいたけでは、独自技術によって天然同様の900g以上の大きなまいたけ株を生産しており、これを50〜500gまでのさまざまな重量に合わせてカットし、商品ラインアップとして展開している。このカット工程では、単に重量を合わせるだけでなく、部位によって異なる味わいや食感などを 1 パックにバランスよく、かつ見栄えよくパック詰めをするための独自のカット技法を適用している。そのため、自動化を進める生産工程の中でも多くの人員が必要だったとしている。

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AIアルゴリズムによるカット指示(クリックで拡大)

 まいたけ株は、形状や茎の付き方が1つ1つ異なり、重量精度を出す難易度が高い農作物である。そのため、熟練スタッフと経験が浅いスタッフでは2〜3倍程度の作業効率差が生まれていた。将来的な人員確保やコロナ禍においてさまざまな配慮が必要になる中、カット工程自動化の早期実現は持続可能性の意味で不可欠となっていた。

 雪国まいたけとロビットは、2019年から、雪国まいたけ独自のカット技法と高レベルの重量精度を両立させるAIアルゴリズムの開発と、そのAIアルゴリズムを実装する自動カットロボットの開発に取り組んできた。このほど、雪国まいたけ内で最も優れた熟練スタッフと同等レベルでカットすることが可能なAIアルゴリズム搭載の自動カットロボット開発に成功したという。

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開発したAI自動カットロボット(クリックで拡大)

 このAIアルゴリズム搭載自動カットロボット開発成功を踏まえ、カット工程前後においてもAIやロボティクスの実装を目指す次世代型パッケージライン開発に着手することを決めた。

 雪国まいたけでは、2020年3月期〜2023年3月期の中期経営計画において、独自の生産技術や商品開発力の継続的な発展を通じて、さらなる収益性の改善を図るため、アグリテックの追求による生産性向上を成長戦略の1つとして位置付けている。

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