ニュース
大型ガスタービンにおけるアンモニア専焼技術を2030年までに共同開発:脱炭素
GE Gas PowerとIHIは、GEのガスタービンで、100%アンモニア専焼を可能にする燃焼技術を共同開発する。既設のGE製大型ガスタービン発電設備でのアンモニア燃焼転換改造や、新設の需要に対応していく。
GE Gas Powerは2023年1月18日、アンモニア燃焼技術開発に向けて、IHIと覚書を締結したと発表した。同社製のガスタービンにおいて、100%アンモニア専焼を可能にする燃焼技術を共同開発する。
両社は2021年に、アンモニアを燃料とするガスタービンの事業化を目指し、市場および需要調査の共同実施に関する協業に取り組んでいる。今回の覚書は、これに続く脱炭素化に向けた2つ目の取り組みとなる。
今回の合意に基づき、両社は大型アンモニアガスタービンの技術開発ロードマップを策定。2030年までに、安全性や環境性、競争力に優れたアンモニア100%燃焼技術をGE製「6F.03」「7F」「9F」向けに開発する。
これにより、既設のGE製大型ガスタービン発電設備でのアンモニア燃焼転換改造や、新設の需要に対応していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ハーバーボッシュ法使わずにCO2フリーアンモニアを直接合成、IHIが共同開発へ
IHIは、北海道大学、福岡大学、東京大学、金属電極専門メーカーのデノラ・ペルメレックと共同で開発している、水と窒素からCO2フリーのアンモニアを直接合成する技術がNEDOの公募プロジェクトに採択されたと発表した。 - NEDOがCO2フリーのブルーアンモニアを製造する技術開発に着手
新エネルギー・産業技術総合開発機構は、燃焼時にCO2が発生しないアンモニアを燃料とする「燃料アンモニア利用・生産技術開発」事業で、ブルーアンモニア製造の技術開発を開始した。 - 水素由来燃料の採用増えるか、カーボンニュートラル燃料の分野別市場調査
富士経済は、カーボンニュートラル燃料の市場調査結果を発表した。2050年には、液体CN燃料市場は80兆347億円、固体CN燃料市場は11兆4573億円、気体CN燃料市場は34兆8781億円になると予測する。 - 将来、水素エネルギーは工場にどうやって供給されることになるのか?
将来、工場でも水素エネルギーを活用することになるかもしれない。その時、どのような課題が生じ得るのか。福島県浪江町で実証実験に取り組む日立製作所担当者に話を聞いた。 - 水素燃焼によるアルミ形材のエージング処理を前橋工場の生産設備で成功
LIXILと東京ガスは、水素燃焼を利用してアルミ形材をエージング処理する実証実験に成功した。国内工場の生産設備を使用した検証において、水素燃焼が製品品質への影響がないことを確かめた。 - 合成燃料の活用に言及した日本、CO2排出100%削減にまた一歩進んだ欧州
土曜日ですね。皆さんおつかれさまでした。梅雨入りしましたね。空調に頼らずに快適に過ごせる季節が終わろうとしています。