この記事は、2023年2月9日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
何年も前の話です。当時タイで働いていた会社のタイ人の同僚とショッピングモールに家電製品を買いに行ったことがありました。きっかけは、来タイ当初から住んでいた、バンコクの中心部だけれど少し怪しげな一角で家賃が月7000バーツ(約2万7000円)の部屋から、少し郊外で家賃はほぼ同額ながら、備え付けの家具や内装は比較的新しくなる、という引っ越しをしたことです。
部屋に備え付けのテレビもブラウン管(!)から薄型になり、それに合わせて、確かDVDプレイヤーを買いに行きました。同僚からどこの製品が欲しいのか聞かれたので、私は「日本のブランドがいいかなあ」なんて答えていましたね。
いざ売り場に付くと、ソニーやパナソニック、SAMSUNGやLGなどの家電が並んでいたと記憶しています。そこで同僚が放った一言が、いまだに忘れられません。
タイ人の同僚と家電製品を買いに行ったら……
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