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ソディックが中国に新工場建設、射出成形機や食品機械の需要拡大に対応:工場ニュース
ソディックは中国福建省厦門市の厦門工場内に建設していた新工場が完工し、同月から稼働を開始したと発表した。
ソディックは2023年1月30日、中国福建省厦門市の厦門工場内に建設していた新工場が完工し、同月から稼働を開始したと発表した。
新たに射出成型機を製造する。生産能力は月100台。中華圏における5G、EV(電気自動車)をはじめとするモノづくりの高精度化、高精密化の進展により、射出成形機の需要が高まっているという。
また、食品機械事業でも既に生産している製麺機に加えて、米飯装置などを生産品目に追加する。食品機械の需要が中国国内で伸びており、地産地消に対応する。新工場の稼働により、既存工場の食品機械の生産ラインは新工場に集約し空いたスペースを放電加工機の生産に活用する。
厦門工場は、ソディックの海外生産拠点として2006年に設立され、中国市場における放電加工機、射出成形機、食品機械の生産および販売を担ってきた。新工場は3階建てで、厦門工場の隣接地に建設された。2021年6月に着工し、2022年12月に完成した。敷地面積は1万3753m2で、建物面積は1万2149m2となっている。総投資額は14億円。
新工場はIoT(モノのインターネット)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による生産現場全体の最適化、スマートファクトリーの実現を推進し、無理、無駄、ムラを可能な限り排除した合理的な生産体制を図ることでさらなるコスト削減、納期短縮を目指す。
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