最終製品のようなプロトタイプを作成できるグレースケールカラー対応3Dプリンタ:3Dプリンタニュース
ストラタシス・ジャパンは、グレースケールカラー対応3Dプリンタ「J55 Pro」を発表した。最終製品のような外観、感触、機能を持つ完成度の高いプロトタイプを作成できるため、迅速な設計や開発の意思決定が可能になる。
ストラタシス・ジャパンは2023年1月25日、グレースケールカラー対応3Dプリンタ「J55 Pro」を発表した。既に注文を受け付けており、同年2月17日に出荷を開始する。
J55 Proは、2020年発売のフルカラー対応「J55」の性能を維持したまま、白黒カラー版にすることで価格を抑えている。工業用3Dプリンタとしては抑えた価格帯ながら、高解像度、高速造形、マルチマテリアルの柔軟性、触覚機能とソフトサーフェスシミュレーションを備える。
白から黒のバリエーションで構成されるグレースケールカラー、透明度、テクスチャー、可動部を組み合わせて、最終製品のような外観、感触、機能を持つ完成度の高いプロトタイプを作成できるため、迅速な設計や開発の意思決定が可能になる。
本体サイズは651×661×1511mmで、オフィスや教室などの狭い場所にも設置できる。また、空気清浄機「ProAero」が効果的に排気をろ過するため、安全かつ無臭で、家庭用冷蔵庫とほぼ同等の53デシベル以下の静音性で動作する。
3Dプリンタワークフローは、デザイン、インポート、造形の直感的な3ステップで操作が可能。モデルのデザインをネイティブCADや3MFのファイル形式でGrabCADPrintソフトウェアにインポートし、J55 Proに送信するだけでプリントできる。サポート材は、ブレイクアウェイタイプと水溶性タイプの2種類に対応する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造領域での3Dプリンタ活用に向けて舵を切るストラタシス、CEOが戦略説明
米Stratasysの日本法人であるストラタシス・ジャパンは、Stratasys CEOのYoav Zeif(ヨアブ・ザイーフ)氏の来日に併せて、東京本社でメディアラウンドテーブルを開催。Stratasysの事業戦略や日本市場での展開について説明した。 - 3Dプリンタ用のソフトウェアを発表、造形ワークフローをトータルに合理化
Stratasysは、3Dプリンタ「Origin One」「Origin One Dental」用のソフトウェア「GrabCAD Print」を発表した。Origin One向けに新機能を搭載しており、造形ファイルの準備から造形後の解析までのワークフローを合理化する。 - 3種類の3Dプリンティング技術向けに新たな製造材料16点を発表
Stratasysは、3種類の3Dプリンティング技術にわたる、新たな製造材料16点を発表した。FDM方式3Dプリンタ用のサードパーティー製材料を含む新素材を追加することで、同社が対応可能な製造環境の使用例を拡大する。 - 炭素繊維強化複合材料に対応した新たなFDM方式3Dプリンタ「F123CRシリーズ」
Stratasys(ストラタシス)は、炭素繊維強化複合材料に対応した新たなFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「F123CRシリーズ」と、同シリーズで使用可能な炭素繊維強化複合材料「FDM Nylon-CF10」を発表した。 - ファッション業界に革新、生地や衣服に直接造形できる3Dプリンタ登場
Stratasysは、ファッション/デザインニーズに応え、テキスタイルへの直接3Dプリントを可能にする“Direct-to-Textile”造形に特化したPolyJet方式3Dプリンタ「Stratasys J850 TechStyle」を発表。ファッション、デザインにおける新たなレベルの創造性や差別化をもたらすと同時に、市場投入期間の大幅な短縮に貢献する。 - 3Dプリンタを活用し、AIが見立ててデザイナーが具現化した器を展示
ストラタシス・ジャパンとquantumは、AIデザインプロジェクト「mitate」初の展示会を開催する。3Dプリンタを用いて、「mitate AI」が見立ててデザイナーが仕立てた器を造形し、展示する。