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ブラザー工業が港工場内に新倉庫建設へ、産業用領域の事業拡大に向け約50億円投資工場ニュース

ブラザー工業は2023年1月16日、愛知県名古屋市港区にある港工場敷地内に新倉庫「港第2倉庫」を建設することを決定したと発表した。着工は2024年、完成は2025年を予定しており、延べ床面積は1万6000m△△2△△、総事業費は約50億円となる見込み。

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 ブラザー工業は2023年1月16日、愛知県名古屋市港区にある港工場敷地内に新倉庫「港第2倉庫」を建設することを決定したと発表した。着工は2024年、完成は2025年を予定しており、延べ床面積は1万6000m2、総事業費は約50億円となる見込み。

産業用領域とプリンティング領域が注力領域に

 2021年にブラザー工業は、2022年度から2030年度までのグループビジョン「At your side 2030」を発表した。2030年に向けて同社の「あり続けたい姿」を「世界中の“あなた”の生産性と創造性をすぐそばで支え、社会の発展と地球の未来に貢献する」と定め、「価値の提供方法」については「多様な独自技術とグローバルネットワークを強みに、お客さまの成功へのボトルネックを見つけ解消する」と定義。産業用領域とプリンティング領域を「注力領域」に定めた。そして、これらを実現するためのロードマップとして、2022年度から2024年度までを対象とした中期戦略「CS B2024」を2022年に発表している。


「港第2倉庫」の完成イメージ[クリックで拡大]出所:ブラザー工業

 産業用領域のビジネス拡大に伴って、関連する製品や部品の保管需要の増加が予想されている。現在の港工場の敷地内には複数の工場棟があり、主に倉庫として活用されているが、工場棟は老朽化が進んでいる上、海抜が低い港湾地区に位置しており津波による水害リスクが想定されるなど、BCP(事業継続計画)対策が必要な状況にあった。これらの課題に対応するため、港工場に複数ある工場建屋の一部を解体し、跡地に港第2倉庫を建設することを決定した。

 港第2倉庫はBCP対策として建物の床面を津波で想定される高さよりも80cm高い位置に設置する。また、屋上に太陽光パネルを設置することで、再生可能エネルギーの利用を促進することも計画している。

 建設地は2021年11月に完成して同年12月から稼働している港第1倉庫の隣。完成後には、マシナリー事業の保管需要増加への対応に加え、名古屋市南区にある物流センターの機能を移管し、国内におけるグループ全体の倉庫、物流業務の効率化を図る予定としている。

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