三菱電機がインドにルームエアコンと空調機器用圧縮機工場を建設、約267億円投資:工場ニュース
三菱電機は2023年1月12日、インドにおける空調冷熱システム事業の拡大に向け、インドの販売拠点であるMitsubishi Electric India Pvt(三菱電機インド)に約267億円を投資し、ルームエアコンと空調機器用圧縮機の工場を建設することを発表した。
三菱電機は2023年1月12日、インドにおける空調冷熱システム事業の拡大に向け、インドの販売拠点であるMitsubishi Electric India Pvt(三菱電機インド)に約267億円を投資し、ルームエアコンと空調機器用圧縮機の工場を建設することを発表した。
三菱電機では空調冷熱システム事業の成長戦略ビジョン「Advance & Innovation 2025(AI25)」を2021年11月に策定し、2025年度(2026年3月期)の売上高1兆2600億円、営業利益率12%を目指している。これに向けた重点戦略として消費地生産の拡大に取り組んでおり、成長が期待できるインド市場において今回新たな工場を建設することを決めた。
三菱電機はインドに2010年に三菱電機インドを設立し、輸入販売を開始して以降、販路拡大を進めてきた。新工場は、インド南部タミル・ナドゥ州に建設し、ルームエアコンと空調機器用圧縮機の消費地生産を開始する。また、現地の顧客ニーズに基づいた製品投入や、空調冷熱機器におけるライフサイクルソリューションなどの提供を進めていく計画だ。
新工場の敷地面積は約21万m2で、延べ床面積は約8万8000m2。2025年10月〜順次稼働予定で、生産能力は、ルームエアコンで年間30万台(室外機ベース)、空調機器用圧縮機で年間65万台を計画する。
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