「人や社会の役に立つために働く」、20代が最多:キャリアニュース
エン人材教育財団が「仕事価値観およびキャリア満足度に関する年代別調査」の結果を発表した。20代は他の年代に比べて「人や社会の役に立つため」に働くと考える割合が多く、「現在のキャリアへの満足度」も高かった。
エン人材教育財団は2022年11月18日、「仕事価値観およびキャリア満足度に関する年代別調査」の結果を発表した。同調査の対象者は従業員規模100人以上の企業の正社員で、1500人から有効回答が得られた。
初めに、仕事をする上で重視することを尋ねたところ、どの世代も「生活のため」は72〜77%であまり差がなかった。「スキルアップのため」「人や社会の役に立つため」「人として成長するため」の3項目を見ると、若い世代ほど肯定的に捉える人の割合が多く、20代(22歳以上30歳未満)が最も多かった。特に「人や社会の役に立つため」は、全体の42.1%に対し、20代は48.5%と多かった。
次に「仕事に一生懸命取り組みたいと思いますか」と尋ねたところ、どの世代も「非常にそう思う」と「そう思う」を合わせた回答割合が50%台と半数以上になった。20代を見ると「非常にそう思う」が11.7%、「そう思う」が47.7%で、合計の割合が最も多い59.4%となっている。
ワークライフバランスの価値観についての質問では、「仕事メインの生活がいい」の回答割合は全体の4.3%で、どの年代も「仕事メインの生活がいい」が最も少なかった。どの年代でも「どちらかといえばプライベートメインの生活がいい」「プライベートメインの生活がいい」と、プライベート寄りの回答が多く、若い世代ほど「どちらかといえば」ではなく、「プライベートメインの生活がいい」の回答が多くなっている。
現在のキャリア満足度は20代が最も高い結果に
続いて、現在のキャリアに満足しているかを尋ねたところ、20代と30代は「非常にそう思う」「そう思う」を合わせた割合が30%台、40代と50代以上は20%台だった。20代を見ると、「非常にそう思う」の8.0%と「そう思う」の28.3%を合わせた、「満足している」の回答が36.3%と全体の中で最も多くなっている。
「将来のキャリアへの期待」が持てるかについては、若い年代ほど期待が高く、20代は「非常にそう思う」が7.5%、「そう思う」が26.9%だった。合計34.4%で、将来のキャリアに期待が持てると考える割合も全体の中で最も多かった。
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