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グローバルPSIシステム構築に向けてキナクシスのSCM、S&OPツールを導入:製造IT導入事例
ヤマハ発動機が、エクサをSIパートナーとして、キナクシスのSCM、S&OPツール「RapidResponse」を導入した。グローバルPSIシステムの構築を進め、グローバル規模でPSIを一元管理するほか、独自の需給調整業務の構築を目指す。
エクサは2022年11月4日、グローバルPSI(Production、Sales、Inventory)システム構築に向け、ヤマハ発動機がキナクシスのSCM、S&OP(セールス&オペレーションプランニング)ツール「RapidResponse」を導入したと発表した。
ヤマハ発動機では、新たな中期経営計画に基づき、「ヤマハらしいデジタルトランスフォーメーション(Y-DX)」を推進している。その中で、主力事業の二輪車事業においては「ヤマハらしいデマンドチェーン」の構築に取り組んでいる。
今回、システムの構築にあたり、エクサをSIパートナーとして、RapidResponseを導入。グローバル規模でPSIを一元管理するほか、需要変動に速やかに対応可能なヤマハ発動機独自の需給調整業務の構築を目指す。
グローバルPSIシステムを構築することで、PSI管理のコストを抑え、グローバルかつグループ全体の収益性を考慮した生産供給を実現していく。また、グローバルでの在庫コストの抑制と在庫の偏りの是正を進める。
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