安田工業がJIMTOF2022で新型5軸加工機初披露、ベストセラー機をサイズアップ:JIMTOF2022
安田工業は「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(2022年11月8〜13日、東京ビッグサイト)において、新型5軸加工機「YBM Vi50」を初披露した。
安田工業は「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(2022年11月8〜13日、東京ビッグサイト)において、新型5軸加工機「YBM Vi50」を初披露した。
積載可能荷重は従来機比2.5倍に
YBM Vi50は機械剛性が必要な冷間鍛造金型や高い面品位が求められるプラスチック金型など5軸加工に定評があった「YBM Vi40」をサイズアップした。最大ワーク高さは500mm、最大ワーク重量は500kg、最大ワーク径は650mmとなっており、積載可能荷重はVi40と比べて2.5倍になっている。主軸の回転速度は毎分100〜2万4000回で、軸移動量(XYZ)は720×1100×500mmとなっている。
安田工業の独自のダイレクトドライブとプリロード自己調整型スピンドルの採用やガイドレールの作り込み、テーブルユニットに室温に対して±0.2度に同調させた熱交換液を循環させ熱変位対策により、温度の変化による機械の姿勢変化や回転軸の芯ずれを最小限に抑える。
Y軸にサドル方式を採用したことで主軸ヘッドのコンパクト化と主軸ヘッドを取り付けるサドルの軽量化を実現し、コラムをスラント構造にしたことで主軸ヘッドやサドルの軽量化、低重心化を可能にした。また、主軸とガイドの距離を短くして剛性を確保した。
2022年にデザインを一新した立形マシニングセンタ「YBM640V」、長時間の無人運転を前提に工具収納本数323本、パレットストッカー33面を備えた5軸加工機「PX30i」なども展示した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 進む製造機械の「知能化」、学習済みAIを搭載する動きが拡大へ
AI(人工知能)の活用が広がりを見せている。こうした中で、新たな動きとして定着が進んでいるのが、工作機械や射出成形機など、製造機械へのAI機能の組み込みである。2022年はこうした動きがさらに加速し、AIの学習までを機械メーカーが担って出荷する動きが進む見込みだ。 - 進む産業機械のスマートフォン化、標準化とオープン化がカギに
スマート工場化が進む中、工場内の生産機械や設備にも生産情報や設備情報などを活用するために「つながる」ことが求められるようになってきている。こうした環境に合わせる形で、生産機械についても協調領域については「水平分業型」へのシフトが加速する見込みである。 - 機械部品調達の「meviy」が進化、ヤマザキマザックと協業で旋盤加工部品に対応
ミスミグループ本社とヤマザキマザックは2022年11月8日、デジタル機械部品調達サービス「meviy(メビー)」で「旋盤加工部品」向けの新サービスを共同開発し2022年12月から提供すると発表した。「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(2022年11月8〜13日、東京ビッグサイト)において紹介している。 - 三菱電機が機械加工DXを体系化、NCデータを活用し設計から加工や保全まで支援
三菱電機は「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(2022年11月8〜13日、東京ビッグサイト)において、金属加工製造業の業務を支援する一連のデジタルソリューションを取りまとめた「MONOZUKURI DX Solution」を新たに紹介した。三菱電機製のNC(数値制御)装置による情報を活用し、設計から金属加工、保守までをさまざまな形でサポートする。 - 積み重ねと繰り返しの信頼を、三菱電機がJIMTOFで新たなモノづくり支援提案
三菱電機ではJIMTOF2022で、「絶えまない進化を、あなたのものづくりへ」をコンセプトに、製品ライフサイクルを通した新たなものづくり支援を展示する。JIMTOF2022を通して何を訴えるのか、三菱電機 産業メカトロニクス事業部長の田代勝氏に話を聞いた。 - 「ONE!JTEKT」で臨むJIMTOF2022、最新機種と技術で自動化省人化に貢献
ジェイテクトは2022年4月に事業ブランドをJTEKTに統一。それに合わせて研削盤の新シリーズを相次いで発表した。「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」で何を訴求するのか、ジェイテクト 工作機械・システム事業本部 本部長の荒井義博氏に話を聞いた。