USB Type-C/USB4との整合性を向上したDisplayPortの最新版:組み込み開発ニュース
Video Electronics Standards Associationは、DisplayPortの最新版「DisplayPort 2.1」を公開した。USB Type-CやUSB4との整合性が向上したほか、双方に対応した共通のPHYをサポートしている。
Video Electronics Standards Association(VESA)は2022年10月18日、DisplayPortの最新版「DisplayPort 2.1」を公開したと発表した。
最新版では、USB Type-CおよびUSB4との整合性が向上した。双方に対応した共通のPHYをサポートしている。前版の「DisplayPort 2.0」に対応した製品は、DisplayPort 2.1でもそのまま使用できる。
また、新たな帯域幅管理機能を追加。USB4を介したDisplayPortトンネリングが、より効率的に他のI/Oデータトラフィックと共存可能となっている。
DSC(ディスプレイストリーム圧縮)のビットストリームをサポートしており、視覚的ノイズを発生させずにDisplayPortの伝送帯域幅を67%以上削減できる。パネルリプレイ機能を備えており、パネルリプレイ動作時のDisplayPortトンネルパケットの伝送帯域幅を99%以上削減する。
DisplayPortケーブルの仕様も更新し、UHBR(Ultra-High Bit Rate)性能を低下させることなく接続性を向上できる。ケーブル長を延長可能で、DP40ケーブルで2m超、DP80ケーブルで1m超にまで対応する。
VESA認証のDP40ケーブルは、最大40Gbpsのスループットをサポートする(10GbpsのUHBR10リンクレートを4レーン)。DP80ケーブルは、最大80Gbpsのスループットをサポートする(20GbpsUHBR20リンクレートを4レーン)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 4K・8K映像とインタラクティブ性の融合が製造業にもたらす新たな世界
2018年12月に国内で4K・8K放送がスタートし、本格的な高解像度のテレビ放送の時代が始まった。本稿では、この4K・8K映像という新しい技術の概要や、インタラクティブ性との融合によって製造業にもたらされるであろう2020年代の新たな世界について解説する。 - ノートPCやゲーム用ディスプレイの省電力化へ、DisplayPortの新規格を発表
VESAは、内部ディスプレイ接続規格「Embedded DisplayPort Standard Version 1.5」を発行した。パネルセルフリフレッシュ機能とAdaptive-Syncへの対応を強化し、さらなる省電力化と動画品質の向上を図る。 - HDMI規格の新バージョン2.1は10K解像度に対応
HDMIフォーラムは、HDMI規格の「バージョン2.1」を発表した。動画解析度が高く、さまざまなリフレッシュレート機能が向上しており、没入型視聴や素早い動作をスムーズに表示できる。 - HDMIの概要とその評価法
デジタル家電/AV機器用のデジタル・インターフェイスとして登場したHDMIについて、計測面からその概要と評価法を紹介する - AGCが4KノートPC向けのAGガラスを開発、防眩性能を維持しつつギラツキを抑制
AGCは、「CEATEC 2022」において、AG(アンチグレア)ガラスの防眩性能を維持しながらギラツキを抑えた開発品を展示した。 - UHS-III規格を発表、SDメモリーカードの転送速度が最大で毎秒624Mバイトに
SDアソシエーションは、SDメモリーカード転送速度を最大で624Mバイト/秒に倍速化する、UHS-III規格を発表した。速度が向上したことで、無線通信用に作成された大量のデータの移動が容易になる。