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HDMI規格の新バージョン2.1は10K解像度に対応:組み込み開発ニュース
HDMIフォーラムは、HDMI規格の「バージョン2.1」を発表した。動画解析度が高く、さまざまなリフレッシュレート機能が向上しており、没入型視聴や素早い動作をスムーズに表示できる。
HDMIフォーラムは2017年11月28日、HDMI規格の「バージョン2.1」を発表した。10Kまでの解像度、ダイナミックHDRフォーマット、最高48Gbpsの帯域幅に対応する他、EMI(電磁波妨害)が低く、周辺のワイヤレスデバイスとの干渉を軽減する。後方互換性を備え、既存のHDMI機器でも使用できる。
新バージョンは動画解析度が高く、リフレッシュレート(8K60Hz、4K120Hzなど)機能が向上しており、没入型視聴や素早い動作をスムーズに表示できる。リフレッシュレート機能には、より滑らかで精細なゲーム画面を提供する可変リフレッシュレート(VRR)や、コンテンツの表示前に画面が真っ黒になってしまう遅延を防止するクイックメディア切替(QMS)を含む。
また、遅延を軽減するクイックフレームトランスポート(QFT)により、スムーズなゲーミングやリアルタイムな仮想現実を再現する。自動低レイテンシモード(ALLM)が最適なレイテンシを自動で設定するため、視聴が途切れない。
eARC(Enhanced Audio Return Channel)で接続が簡素化され、最高のオーディオ品質に対応する。今後発表される予定のHDMI2.1製品は、既存のオーディオデバイスとの互換性が保証されている。
HDMI2.1のコンプライアンステスト仕様書(CTS)は、2018年第1四半期〜第3四半期にかけて段階的に提供される。
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