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バリ取り研究所を2023年春に設置、技術と設備を集約して自動化提案を強化:FAニュース
スギノマシンは、掛川事業所内に「バリ取り研究所 DbLS Deburring Labo at SUGINO」を2023年春に設置する。各拠点や部署に点在するバリ取り技術を集約した企業内ラボとして、技術力や提案力の向上を目指す。
スギノマシンは2022年10月20日、静岡県掛川市にある掛川事業所内に、「バリ取り研究所 DbLS Deburring Labo at SUGINO」(愛称:デバラボ)を2023年春に開設すると発表した。
各拠点や部署に点在するバリ取り技術を集約した企業内ラボとして、技術力や提案力の向上を目指す。ラボ内には、超高圧水バリ取り洗浄機やマシニングセンタ、フローティング機構付きのツールホルダ、スピンドルモーターを設置する。
具体的には、バリ取りに関する技術研究や商品開発、テスト、検証などに取り組む予定。高度なバリ取り技術や商品の研究開発を通じ、顧客へのトータルソリューションの提案を目指す。
人手不足や危険作業の回避、品質の安定化に向けて、バリ取りの自動化に対するニーズが高まっている。デバラボでは、顧客と課題やテーマを共有して加工テストなどを実施し、広くバリ取りの研究に取り組んでいく。
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