AWSとBMWがクラウドベースの車両データプラットフォーム、処理能力3倍に:モビリティサービス
Amazon Web Services(AWS)とBMWグループは2022年10月18日、クラウドベースの車両データプラットフォームの開発で連携すると発表した。協業により、数百万台規模のコネクテッドカーのデータ配信と管理を簡素化するとともに、カスタマイズ可能なクラウドソフトウェアを開発する。
Amazon Web Services(AWS)とBMWグループは2022年10月18日、クラウドベースの車両データプラットフォームの開発で連携すると発表した。協業により、数百万台規模のコネクテッドカーのデータ配信と管理を簡素化するとともに、カスタマイズ可能なクラウドソフトウェアを開発する。
これにより、高度な車両機能とパーソナライズされたドライバー体験を低コストで提供しながら、車両データソースの統合、車両およびフリートのアプリケーション機能開発、ライフサイクル管理の改善を行うことができるようになる。BMWは、カスタマイズ可能なAWSのクラウドソフトウェアを使用する最初の自動車メーカーとなるが、将来的にはBMW以外の自動車メーカーにも提供していく。
BMWとAWSのソリューションは、自動車メーカーが次世代のソフトウェア中心のプラットフォームを構築する上で必要な技術をカバーする。EV(電気自動車)の走行距離延長や週末のドライブでのパフォーマンス向上といったアドオン機能の提供の他、中央集約型の高性能コンピューティング機能の実現、車両のライフサイクル全体にわたる継続的なインテグレーション、デリバリーのソフトウェア開発、リアルタイム性の高いデータ管理などに貢献するとしている。自動運転車向けの機械学習の開発も進めることができる。
BMWのコネクテッドカーの販売台数は累計で2000万台に上る。次世代EV「ノイエ・クラッセ」はAWSのクラウドプラットフォームによって車両データの処理能力を現行モデルの3倍に向上させる。収集した車両データは、アナリティクス、機械学習、データベース、ストレージ、コンピューティングといったAWSの機能と組み合わせて、車両の新しい機能やアプリケーションを作成できるようにする。
BMWとAWSのソリューションは、車両の信号やデータを収集してクラウド上で安全に処理し、ルーティングを行う。AWSのクラウドインフラとセキュリティの活用により、BMWは車両データがデータプライバシー要件とユーザーの設定に沿って保護、処理する。データは車両アプリケーション開発者や車両管理者、データサイエンティスト、人工知能(AI)やビジネスインテリジェンス(BI)の開発などBMW社内のエンジニアのみが、セルフサービスメカニズムを通じてアクセスすることができる。
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