BMWが「日本初」の5G対応コネクテッドカー、車両とスマホで電話番号を共有可能に:車載情報機器
BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューとNTTドコモは2022年3月1日、「iX」「i4」で5GとコンシューマーeSIMに対応したコネクテッドカーサービスの提供を開始したと発表した。NTTドコモによれば、5GとコンシューマーeSIMに対応した自動車向けのサービスは「日本初」だという。対応車種は今後順次拡大していく。
BMWの日本法人ビー・エム・ダブリューとNTTドコモは2022年3月1日、「iX」「i4」で5GとコンシューマーeSIMに対応したコネクテッドカーサービスの提供を開始したと発表した。NTTドコモによれば、5GとコンシューマーeSIMに対応した自動車向けのサービスは「日本初」だという。対応車種は今後順次拡大していく。
コンシューマーeSIMは、GSMAの仕様「Remote SIM Provisioning」に準拠したコンシューマー機器に搭載されるSIMで、遠隔でプロファイルの書き込みができる。iXとi4には「コネクテッドドライブ」というBMWの各種サービス提供のためeSIMが搭載されているが、今回コンシューマーeSIMと5Gモジュールを搭載した。
これにより、5Gに対応しただけでなく、DSDA(Dual-SIM-Dual-Active)で2つのeSIMを同時にアクティブにすることが可能になった。コネクテッドドライブの通信に加えて、ユーザーがスマートフォンで利用中の電話番号や料金プランを車両でも使える。
1つの電話番号を車両とスマートフォンで共有するため、スマートフォンと車両のインフォテインメントシステムをBluetoothなどで接続することなく、車内での音声通話などが利用できる。また、5G対応の車内向けWi-Fiを利用でき、車内でスマートフォンやタブレット端末などを最大10台までWi-Fiに接続し、5Gの高速データ通信が利用可能だ。
利用するには、NTTドコモの「ワンナンバーサービス」を契約するとともに、BMWがユーザーに発行するIDとNTTドコモのdアカウントを連携させる必要がある。この作業を完了すると、レンタカーやカーシェアリングなどでコンシューマーeSIMに対応したBMWの車両を使用するときにも同じサービスを利用できる。
BMWとNTTドコモは、2018年12月からコンシューマーeSIMの搭載に向けて協業を検討してきた。両社でBMWの車両に5GモジュールとコンシューマーeSIMを搭載してモバイル通信を利用可能にする仕組みを開発し、今回日本でのサービス提供となった。
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